ありがとうございました!

 本日辞令が発せられ、春日丘高校を去ることになりました。思えば、皆さんの姿のない2年前の春に、淀川を越えて春日丘にやって来た私は、今まで誰も経験したことのない学校休業という異例の事態を初めての学校でどう乗り切って行こうかと、ものすごいスピードで頭を回転させていました。あれから2年、色々なことがありましたが、いつも生徒の皆さんの姿と、誠実に仕事をされる教職員の皆さんに助けられ、ここまでやってくることができました。まだまだ春高生の皆さんに伝えたいことがたくさんあり、藤蔭春の大合唱を一度も体験できなかったことが残念でなりませんが、別れの日を迎えることになりました。

 春日丘高校での最後の日は、生憎の雨模様でしたが、校長室で最後の仕事をしていると、吹奏楽部が練習している音が聴こえてきました。「今日で最後だなあ。」と少し、感傷的になりました。最後に教職員の皆さんが、お花をプレゼントしてくださって、校長室でみんなで写真撮影をしました。ありがとうございました。

 春高生の皆さん、感染症の収束はまだ見えず、来年度もどこまで学校生活が思うように過ごせるかはわかりませんが、皆さんの可能性は無限大です。どうか、失敗を恐れず、挑戦する姿勢を忘れないでください。そして、自分のことを大切にするのは当然ですが、自分のことだけを考えるような小さな人間にはならず、自主・自律・自由を真の意味で体現する春高生になってください。私もまた新たなミッションに真摯に向かっていきたいと思っています。ともにがんばりましょう!

 最後になりましたが、保護者の皆様、同窓会の皆様、地域の皆様、そして教職員の皆様、本当にありがとうございました。春日丘高校のさらなる発展を心よりお祈りしています。

                          春日丘高等学校第24代校長 中原 光子