音楽祭、美書展が終わって

 これからの社会で生きていくにあたって、表現力はより一層重要になっていきます。「不易流行」という言葉があります。本校は三島技芸女学校として開校され111年となりますが、技芸を磨き、表現力を養う営みが長年にわたって連綿と続けられてきたことに敬意を表したいと思います。

 音楽祭は、雨に交じって時折雪が舞う寒い日となりました。たくさんの人の前で表現することは、心理的に大きな負担を感じることです。緊張もしますし、失敗も怖いものです。個々の生徒の振り返りは様々であると思いますが、どのクラスもそれまでの練習の成果を精一杯表現していたと思います。

 6日間にわたってウィステリアホールで行われた美書展は、どれも興味深い作品でした。何をどう感じ、表現するかは生徒たちの自由です。対象が同じであっても、作品はそれぞれ違っています。随所に個性が現れていることでしょう。

 生徒たちが、芸術を通して豊かな表現力を養っていることが実感できた実り多い1週間でした。