大きなタイトルを書きましたが、まさにそのとおりです。授業を中心とした学習指導はすべて教員の責任で行われています。探究活動やホームルーム活動は教員の指導のもと生徒が主体的に創造していく学習活動です。では、高等学校における部活動はどうかと言えば、これは生徒(部員)による主体的な活動です。三国丘高校には文化系・運動系合わせて30のクラブがありますが、すべてのクラブに常時専門の指導員がついている訳ではありません。生徒が部活動をする放課後には各種会議などの校務がたくさんありますので活動場所に行ける時間も限られています。生徒からの要望や活動の安全性、さらにはスキルの向上をめざして部活動外部指導員等に指導をお願いするという対策も取っていますが、時間的制約もあります。後援会等のご協力もあり本校では他校よりもたくさんの指導者にお越しいただいていますが、生徒が主体的にクラブ運営をするという意識がなければ成り立ちません。
そこで、部活動指導において教員が大事にしている考え方があります。それが「自主自立」です。自分で考えて自分が行動する...だけではなく部員が相互に確認し合ってクラブ活動の時間を安全かつ有用なものにすることが部活動における「自主自立」です。キャプテンやマネージャーが部員を管理するのは「自主自立」とは言いません。
「自主自立」の精神のもと各クラブが主体的に活動できるよう担当教員が必要な情報を与え「自主自立」の意味を伝えるのがクラブ代表者会議です。この会議は各クラブ代表者を構成者として毎月1回開催されています。今日は、昼休みに6月度の会議が行われました。短時間にたくさんの連絡と注意が行われました。項目だけ挙げてみましょう。
1 クラブ代表生徒対象救急法講習会について
2 部活動合宿前健康診断について
3 部室・活動場所・更衣室の使用方法・留意点について
4 更衣室シャワーの利用について
5 クラブ代表者名の変更手続きについて
6 健康・安全管理について(熱中症対策・落雷事故防止等)
7 休日の部活動について
8 体育祭クラブ対抗リレーのエントリーについて
9 夏季休業中等の登下校時の服装について
10 外壁工事に伴う自転車置き場の移動について
この会議の進行と連絡は生徒の代表が行い、重要案件のみ教員が説明します。途中、体育祭クラブ対抗リレーのエントリーについて各自の携帯電話からアクセスして確認する作業もあり、非常に内容の濃い会議は終了しました。
三国丘高校の部活動入部率は兼部を含めて102%。府立高校の中で入部率が100%を超えている学校は非常に稀です。生徒数の減少や部活動時間の縮減という現状の中、部活動の振興はすべての高校の課題だと思いますが、そんな中、これだけの入部率を誇る三国丘高校の役割は、生徒が自分たちで運営できる民主的なクラブの継続だと考えます。これから先も部活動が本校の魅力の一つであり続けるために、高いレベルの「自主自立」を追求していきたいと思っています。頑張れ!クラブ員