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キャプテンのコメントに感動! 悔いのない青春はここにあります。

 三国丘高校には「三丘体育会」という組織があります。「三丘体育会」というのは、運動系部活動を経験した卒業生が組織する会で、資金面を含め様々な支援をいただいています。その「三丘体育会」が適宜発行しているのが「三丘体育会速報」です。5月8日に発行された「三丘体育会速報」を読んでいたら、涙が滲んできました。そこには、悔いのない青春があったからです。

 中学生のみなさんは、どんな高校生活を描いているでしょうか?中学生とは違い、いろんな場面で自由を味わえるのが高校時代でしょうし、自由の代償として責任を感じるのも高校時代です。部活動は生徒の自主的な活動ですので、自分で選んで入部し、仲間とともに創り上げる活動です。キャプテンが中心となって自分たちで目標を定め、限られた時間の中でどうすれば目標を達成できるのか考え抜いて効率の良い練習を組み立て、悔いのない青春を送るためのストーリーを描きます。

 ちょうど今の時期は、各クラブが3年生の引退試合を迎えています。今日は、引退試合を終えた2つのクラブのキャプテンが書いたコメントを紹介します。最初は女子ハンドボール部です。

 これまで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。どの高校よりも多くの声援をいただき、とても支えになりました。残念な結果で終わってしまいましたが、自分たちの成長した部分も多く見られ、2年間の努力の成果が発揮されたと思います。本気でハンドボールと向き合い、部活に励んだ時間は、血と汗と涙と笑顔で溢れ、本当にかけがえのない時間でした。これからも女子ハンドボール部をよろしくお願いします。(78期生女子ハンドボール部キャプテン)

 女子ハンドボール部は、近畿大会出場を目標に掲げて頑張ってきました。一昨年、先輩たちは近畿大会ベスト8という素晴らしい成果を残しています。そんな中、今回の戦績は府大会準々決勝敗退です。相手が私学の強豪だったにせよ本当に悔しかったと思います。しかし、そんな思いを乗り越えて、表面に現れる結果だけに意味があるのではなく、本当に大事なことは自分たちの中にあるということに気づいたのだと思います。そうでないと、この文章は書けません。ここに、新しい価値観を見出すことができたからこそ「これからも女子ハンドボール部をよろしくお願いします。」という言葉が出てくるのだと思います。みなさん、彼女たちの青春に拍手を送ってあげてください。

 もう1つのクラブは男子ハンドボール部です。2つともハンドボールになってしまいましたが、意図があるわけではありません。「三丘体育会速報」に載っていたとおりにお伝えしています。それでは、読んでください。

 まずは、試合に足を運んでくださった方々、応援してくださった方々、とても力になりました。本当にありがとうございました。試合に負けた悔しさは拭えませんが、たくさんの部員に恵まれ、最後の1秒まで戦えたことは、僕にとってかけがえのない時間でした。僕はこのチームで2年間過ごせたことを幸せに、そして誇りに思います。男子ハンドボール部を支えていただいた先生方やOB、保護者の方々、そして部員のみんな、2年間本当にありがとうございました!(78期生男子ハンドボール部キャプテン)

 保護者のみなさん、三丘生は2年間でここまで成長するのです。彼は、努力は決して無駄にならないということを学び、悔しい気持ちを持ちつつも自分を育ててくれたまわりの人たちへの感謝を綴っているのです。保護者への感謝の気持ちも素直に表現しています。彼もまた、人が人を支えることの温かさやチームみんなで頑張ることの尊さという新しい価値観を手に入れました。最後の試合は、強豪私学を相手に20対22という接戦でした。彼が書いているように「最後の1秒まで」諦めずに戦ったのだと思います。最後まで諦めないことの大切さという価値観も体得したと思います。心から、よく頑張ったと伝えたいです。

 私は、三丘生の高校生活は忙しい...と言い続けてきました。紹介した2人のキャプテンも部員たちもそれぞれに夢や志を持っています。その夢や志というのは、ハンドボールのプロになるということではないはずです。もし、本気でハンドボールのプロになるという夢を持っている部員がいたとすれば、その人はハンドボールだけ頑張る高校生活を送っても良いのかもしれません。しかし、そんなことはまず考えられないことです。例えば、研究者になりたいとか医師になりたいとか、教員になりたいとか大学教授になりたいとか...どんな夢にせよ大学というハードルがあります。難関と言われる大学に入らないと叶わない夢もあるでしょう。だから、みんな、部活動にも勉強にも全力で取り組むことが求められるのです。部活動と勉強だけではありません。探究活動や学校行事にも全力です。三丘生の凄味は、その「全力」を楽しめるところにあります。しんどいことも仲間がいれば乗り越えられることを知っているからです。

 私は、上の文章の中で「価値観」という言葉を何度か使いました。それは、多くの価値観を持っている人間は強いということを言いたかったからです。例えば、すべての価値はテストの点数で決まるという価値観しか持っていない人がいるとすれば、テストの点数が下がったとたんに自分に対する価値も見失ってしまうでしょう。社会は様々な価値観ででき上っている世界なので、1つの価値観だけしか持っていない人にとっては理解不能の空間になってしまいます。高校時代にいろんな価値観を持てた人は他者とのコミュニケーションを大切にし、しなやかに、しかも強い意志を持って夢に近づくことができます。両者の違いは言葉で言い表せないほど大きなものです。生きる力と言い換えたらわかりやすいかもしれません。

 中学生のみなさんは、自分の1年後、2年後、3年後を具体的に描いてみてください。そこに成長した自分が描ける学校こそ、あなたが選ぶべき学校です。そのためには、実際にその高校に行って、将来の自分に会う必要があります。三国丘高校では、文化祭に中学生を招待しています。詳しいことは近々学校ホームページでお知らせします。秋には学校説明会も開催します。あなたが進むべき方向は、未来の自分が教えてくれます。

 

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