8月3日(日)、堺市の大浜体育館で行われた、大阪高等学校総合体育大会柔道の部個人戦を観に行ってきました。実は、私はもともと保健体育科の教員で、しかも、柔道が専門でした。30歳台の頃は毎日毎日柔道部の指導に明け暮れていました。校長になってからは、大阪高体連の柔道部長もさせていただき、柔道には強い思い入れがあります。
この日、この試合を観に行ったのには理由があります。たった一人の柔道部員(2年生)の応援に行ったのです。三国丘高校は部活動入部率103%です。このブログでは、いつも、大きな成果を挙げたクラブを中心に取り上げていますが、一人で頑張っているクラブもあるのです。
私の少年時代は、桜木健一さん主演のテレビドラマ「柔道一直線」が大流行りしましたし、1984年には、負傷しながらもロサンゼルス五輪無差別級で優勝した山下泰裕選手が世界の注目を集めました。その後は女子柔道を題材にしたコミック「YAWARA」や「柔道部物語」がベストセラーになり、柔道人口が増加した時もありましたが、今は激減しています。
三国丘高校も例に漏れず柔道部の人数が減少し、遂に今年度は1人になってしまいました。しかし、顧問や外部コーチらの指導者に支えられ、懸命に頑張っている部員がいます。下の写真を見てください。
彼は、生徒会執行部をつとめる傍ら、合同練習や道場(大阪市立修道館)の練習にまじめに参加し、めきめきと実力をつけ、講道館柔道初段を取得しました。黒帯を巻いて試合場に立つ姿は、とても誇らしく見えます。
来年度の春、彼が引退試合を迎えたら、柔道部は部員を失うことになります。今日は、伝統ある柔道部の存続のためブログを書いています。三国丘高校には立派な柔道場がありますし、指導者も整っています。このブログを読んでくれている中学生の中に、三国丘高校が第一志望だけれど、入学後の部活動に迷っている人がいたら、柔道部で活動することを目標にしてみてください。講道館柔道初段は履歴書にも書ける立派な資格です。柔道部の練習は短時間集中ですので、学習への影響も小さいです。
生真面目で面倒見の良い先輩が一人、後輩を待っています。