三国丘高校では、２年生で全員が履修する科目CSⅡ（探究）で班別に探究活動を進めています。今年度の研究発表大会（校内開催）は２月３日（火）と４日（水）。いよいよ最終段階に入った探究活動を成果に結びつけるため、各班の探究（研究）は佳境に入っています。そんな中行われた Three Quarters Meeing は、専門の如何を問わず複数の教員から助言をもらえる絶好の機会です。物理実験室に集まった生徒たちは、真剣な表情で実験台を囲みました。相対するのは先生方です。授業の時に見せる顔とは、目の輝き方が違います。生徒の説明を聴きながら、先生方がノートにメモをとっています。頭を突き合わせるようにして会話を交わしていると思ったら、先生がいきなり数式を書き始めます。身振り手振りを交えて、物理の実験の方法について説明している先生がいるかと思えば、沈黙が流れているグループもあります。高校生がよく使う言葉で言えば、これはガチのバトル！知と知のぶつかり合いです。
立ち上がって、何やら解説している先生もいます。今度は、説明を聴いた生徒がさらなる質問を投げます。生徒と先生が同じ卓についてひとつのテーマについて議論し合う...これぞまさに究極の探究活動です。この日の物理実験室には、明らかにいつもと違う空気が流れていました。
参加した班の中には、大幅な方針転換を決断する班があったかもしれません。探究活動は、全員が結論に到達することが目標ではありません。辿り着かないという終着駅に到着することもまた探究なのです。限られた時間の中で、まさに頭を寄せ合って、できる限りのことをやりきることに意味があります。三国丘高校がSSH校であることの意義は、そんなところにあるのかもしれません。