日本という国に住んでいると、平和は当たり前に存在しているように感じてしまいますが、決してそんなことはないということを具体的に示してくれたのが「紛争ドキュメンタリー」です。三丘生が制作したこの映像作品の中で、自身が経験した戦争と現実の厳しさ、そして、それでも見失わない明日への希望を語ってくれたのは、ウクライナから日本に来た一人の女性でした。この作品を観た後に私が思ったのは、誰もが直視しなければいけない"今"に目を伏せている自分という存在です。学校の中で、何らかの形で、生徒にも教職員にも是非みてもらいたいと強く感じました。
本来は廃棄されるパインアメの端材でレジャーシートやパスケースを作ってくれたグループもあります。本校生が企画し、企業とコラボして作り上げた作品を、他校の生徒と協力して紹介する姿は、高校生万博ならではの光景です。私は、パスケースをもらいました。名刺を作るコーナーもあり、子どもたちに人気でした。名前のほかに何か一言書けるというので、なまえは「みっちゃん」、一言は「40年経ったらみんな想い出」と入れてもらいました。40年は、ほぼ教職経験年数です。いろいろあったけど、結局、辛い想い出の方が良い想い出になっているという意味で書いてもらいました。
今回、高校生万博チームに参加してくれた2人は、本当によく頑張ってくれました。成功体験をいくつも経験したと思いますが、その陰には、しんどいことも辛いことも、「なんでやねん」と叫びたくなることもたくさんあったと思います。あなた方が、何年後かに、高校生万博チームのことを振り返ったら、どんなことでも、「そんなこともあったよなぁ」と懐かしく思い出せるようになります。嬉しさも悔しさも、楽しさも後悔も、すべてが自分を成長させてくれます。
ごくろうさま!めちゃくちゃカッコよかったです。