創立130周年事業の一環として旧三丘会館の改修が行われ、見違えるほど奇麗になりました。詳しいことは同窓会のホームページに譲ることとして、私は、中学生に向けて書いてみたいと思います。
伝統のない学校はありませんので、130年の歴史を誇ろうとは思いません。しかし、創立から現在までの時間が長いということは、それだけ多くの人がここ(三国丘高校という場所)で高校時代を過ごしたということです。旧三丘会館に展示された品々を見ていると、それぞれの時代の青春映画を見ているような気分になりました。卒業生ではない人が見ても「あぁ、そんな時代があったよなぁ」と懐かしくなるような青春時代の証拠品みたいなものが並んでいました。
私が反応したのは下の写真です。そういえば、私の高校時代は「銀河鉄道999」が一世を風靡していました。これは体育祭の写真ですが、応援席には少し傾斜がついています。みんなが応援しやすいようにしていたんでしょう。これだけの規模で安全性を担保した応援席を作るのは大変なことだったに違いありません。それにしても、この応援看板の大きさは驚きです。1979年の写真です。
続いては、SGHとSSHの海外研修の写真です。今の三丘生と変わらない、良い表情だと思いました。これも、三国丘高校の良き伝統ですね。
みなさん、この図は何だと思いますか。旧校舎の図です。まず、びっくりしたのは、瓦屋根のついた平屋の建物があることです。学校の歴史に詳しい、同窓会の藤田さんに訊いたところ、体育館や柔剣道場だったそうです。エル字に折れ曲がった校舎が見えますが、今の校舎配置で言うと、この場所は、グラウンドの端にあるちょっとした段差の上のスペースです。また、校舎の一部がどこかで見たような形状になっているのがわかるでしょうか?円柱のように見えるところです。この中には立派な大理石でできた階段があったそうです。窓は丸い形をしており、これが三国丘高校の特徴でした。丸窓は新校舎にも引き継がれ、今も本校のシンボルです。ついでに言うと、図の左下にある小さな建物(今の旧三丘会館)のすぐ前(校地の角)が正門だったそうで、正門のすぐ前に「三国屋」という食堂があったそうです。焼きそばが名物で、三丘生はみんなお世話になったと仰っていました。ある年の卒業式に「三国屋」さんのおかみさんを来賓として招待したことがあるというお話もききました。古き良き時代とはいえ三国丘高校らしい温かい逸話だと思いました。
こちらは体育祭の種目です。「世界服装めぐり」というのは仮装行列みたいなものでしょうか?時代を感じさせる一枚です。一方、右の写真は三国丘高校体育祭の伝統種目だったのでしょう...正式な種目名は「師弟トナカイリレー」というそうです。そりに乗って必死につかまっているのは担任の先生だとききました。担任が重ければ安定するけれどスピードが出ず、軽ければ速いが転倒の危険性があったそうです。担任の先生も命がけですね。
最後は、奇麗になった旧三丘会館の外観と内装です。同窓会のホームページにも記事がアップされていますので、是非、併せてご覧ください。中3生のみなさんは、これから志望校を決めることになると思いますが、学校の伝統って校風に影響していると思いますよ。上の写真を見ただけでも、自由で、何となくのんびりした感じの印象を受けると思います。そんな感じが、今の三丘生の生徒気質にも映し出されているように思います。自分の性格に合った校風を持つ学校を選ぶというのも、実は大切なことなのかもしれません。