ひとつのことに、仲間と一緒に集中して取り組むことってなかなか難しいです。人それぞれ得手不得手があるので、体を動かすことが得意じゃない人にしてみれば、チームやクラスに迷惑をかけてしまうんじゃないかと気をまわしてしまう人もいます。
が、今日のスポーツ大会を見ていて、そんな心配は全然ないなぁと思いました。80期生（1年生）のスポーツ大会の種目は、コーフボールというニュースポーツです。バスケットボールに似ていますが、ボードがないリング（棒の上部に籠が2つついたもの）があり、そこにボールが入ると得点です。ドリブルは禁止で、選手の役割はオフェンスとディフェンスに分かれています。三国丘高校のローカルルールとして、男女混合のチームで出場することや、選手同士の接触は禁じられていることが挙げられます。ディフェンスにつけるのは、男子は男子、女子は女子と決まっています。安全を確保しながら、体力やスキルの影響を最小限にして、みんなで楽しもうというのがルール改訂の趣旨です。
円陣を組み、クラスが一丸となって気合を入れてゲームが始まります。「勝つぞ！」と言いながら互いを尊重するのが三国丘流です。長身のバスケットボール部員のように活躍する選手がいる一方で、球技が苦手で、パスが上手く受け取れない選手もいます。それでもみんなが一生懸命頑張っているのを知っているから、ミスがあったときも「ドンマイ」「気にするな」という声が飛びます。応援も一喜一憂しながら、みんなで楽しんでいる様子でした。
三国丘高校の自主自立の精神は、今日も活きていました。点呼から準備体操、勝敗や点数の報告から表彰式の司会まで、すべて生徒が行います。場面場面で担当する委員会が代わります。厚生委員会や体育委員会が滞りなく進行します。見事なものでした。
中学生のみなさんは、いろんな高校生活を描いていると思います。すべての中学生にとって三国丘高校の高校生活がベストだとは決して言いません。贔屓目であることを割り引いても、こんな仲間と一緒に育つことは、ひとつの理想だと思うのです。
私が願うのは、三国丘高校は憧れの存在であり続けてほしいということです。憧れてほしいのは、三国丘高校という名前ではなく、そこで生活する生徒です。このブログを読んでくれた中学生のうち一人でも良いから、こんな高校生活を送りたいと思ってくれる人が出てきてくれたら、最高に嬉しいです。
https://youtu.be/hzgZFEojqr4?si=rwtDXCMPGwJ2Wlww 円陣
https://youtu.be/PvYWqinQhyk?si=NTbxLSdm70Cbsk4o 準備体操（体育委員長）
https://youtu.be/XGjAixeC-x4?si=TJ_nLVqXozPlqqiB ゲーム
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