5月30日(金曜)の放課後、2年生・3年生の希望者を対象に、今年の春に卒業した7人の先輩たちから、自分たちの希望する進路に取り組んだ体験の発表をしていただきました。出席生徒たちは真剣に聞き入っていました。この話がたいへん良かったので、シリーズで数回に分けて、卒業生の話を紹介します。是非、多くの3年生、2年生の後輩生徒に伝えたいと思います。保護者の皆さんにも聞いて頂いて、お子様に紹介してください。
第一回は、西高祭でも実行委員として活躍し、1学期に真剣に勉強して評定平均値を0.3も上げることに成功して希望通りの大阪体育大学に合格したKさんの話です。
大阪体育大学・健康福祉部に通っているKです。まず、この学部について話したいと思います。健康福祉学部は、創設して6年目ですが、他の大学に比べてコースや資格が豊富です。コースに関しては、社会福祉コース、精神保健福祉コース、福祉マネジメントコースがあり、1回生の私は今コースに分かれる前に必要な福祉の基礎や一般教養を学んでいます。
この大学で取得可能な資格は、国家資格である社会福祉士、障害スポーツ指導員、レクレーションワーカーなどです。さらに、成績が50位以内に入れば、保健体育の教員免許も取得可能です。この学部には、人数が少ないので、授業の雰囲気は高校と似ていて、勉強しやすい環境だと思います。そして、福祉施設などに実習に行くこともあり、ボランティア活動もしています。
この大学への志望動機は、社会福祉士の資格を取得したいと思っていたことから、福祉科のある大学を探していた時、外部での進路説明会で大阪体育大学のことを知って、オープンキャンパスに行ったことがきっかけです。オープンキャンパスで、健康福祉学部について個別でくわしく話していました。スポーツと福祉の融合をめざしていることに魅力を感じて「大阪体育大学でスポーツと福祉を学ぶことは、人の幸せを手助けできる人間になれるということ」という言葉を聴いたことが一番の決め手になりました。
それから、受験方法なども調べました。この大学一本に絞ることを決めていた私は、AO入試を選びました。でも、AO入試の出願資格には、ボランティア活動や社会的な活動に経験がある者というのが条件としてありました。高校生活では、ずっと部活動をしていたので、ボランティア活動などは、ほとんどできていなかった私は、無理だと思ってAO入試はあきらめようとしました。でも、本当にこの大学に行きたいという強い気持ちがあり、どうしてもAO入試で受験したかったので、進路の先生に相談しに行きました。そしたら、「今からでもボランティアしてみたら」というアドバイスをしてもらったので、すぐに私は老人ホームでボランティア活動を始めました。そして、AO入試の一次試験である書類審査に通りました。2次試験の内容は、小論文と面接とグループアクティビィティでした。小論文の対策は、国語の先生が用意してくれたテーマの課題をして、何回も添削してもらって数をこなして自信をつけていきました。面接は、何人かの先生に自分で頼みに行き、練習につきあってもらって、アドバイスをもらいました。面接で聞かれる内容などは、進路指導室にある先輩の過去の資料を見て傾向などを調べました。毎年、絶対聞かれることや、同じことを聞かれることもあったので、調べておいた方がいいです。
AO入試の対策は、以上ですが、私はAO入試が無理なら、推薦入試を受けようと考えていました。でも、推薦入試の出願資格の条件である評定平均値が足りないことに3年の1学期に知りました。AO入試で受かると思っていなかったので、評定平均値が足りないせいで受験できないのは嫌だったので、まだ間に合うと思って3年の1学期の期末テストで、今までにないぐらい真剣に勉強しました。テスト2週間前には、先生に質問などをしに行きました。その結果、評定を0.3上げることができて、推薦入試の条件の評定平均値を満たすことができました。AO入試で合格したので、推薦入試の受験の必要はなくなりましたが、もっと早くから頑張っていればと思いました。そのまま、2・3学期も自分なりに頑張って、いつも欠点ギリギリだった教科は、平均80点ぐらいになりました。どこかで、本気になって努力すれば、絶対に結果はついてきます。そして、それが何よりも自分の自信につながると思うので、是非皆さんには頑張ってほしいと思います。
私は、大学受験を通じて、本当にいろいろな先生にお世話になりました。進路の先生には、評定平均値が低かったことでのアドバイスをもらったり、真剣に進路の相談に乗っていただきました。3年の先生や担任の先生には、遅くまで志望理由書を書くのにつきそってくれたり、何度も志願理由書の添削をしてもらったり、たくさんのアドバイスをもらいました。本当に感謝しています。皆さんも良い先生方に恵まれていると思うので、アドバイスをもらったり、どんどん相談などしに行ってください。何か力をかしてくれるはずです。
受験生という、しんどい時期だと思いますが、自分の将来の夢や、やりたいことのためのほんの少しの期間だと思います。後悔しないためにも頑張らないといけないと、必死になって慎重に進路を決定して欲しいです。
大学は、いろいろな意味で本当に自由です。すべてが自己責任なので意味のある大学生活を過ごすためにも、何でもいいので目標や目的を持っていく事が大事だと思います。今、やりたい事や将来の夢がわからない人も、趣味や特技などを生かした目標など何か1つ見つけてみてください。3年生は、高校生活最後の1年なので、西高祭などにもよりいっそう力が入る年だと思うので、受験との両立はたいへんだと思います。でも、どっちにも真剣になって後悔しないように最後の西高生活を楽しんで、最高のものにしてください。