29 感染症拡大の推移と学校の教育活動について

 本校では昨日に1学期末考査が終了し、本日から授業を行っています。今年は年度当初に授業を行えなかった分を補う必要があるので、これから8月6日まで授業日となります。記録的な7月の低気温ということもあり、盛夏の暑さに悩まされるということはここまでない感じで推移してきましたが、これから30度超えの日が出てくる予想になっているので、暑さ対策もしながら授業を行うことになります。体調、体力と気温湿度の様子をはかりながら、コロナ対策もしっかりと行って、まずは終業式まで良い教育活動ができることを願っています。

 気になるのは、東京をはじめとする首都圏だけではなく、ここに来て本府でも感染症の罹患者数が増えていることです。一昨日が61人、昨日が66人でした。大阪では定められた「大阪モデル」の指標を超えたということで7月12日から黄信号になっています。このままではすぐに赤信号になるのでは、と思いがちですが、黄から赤への移行はすぐにはないと思います(ただし、国が緊急事態の宣言等を出す場合は除いての話です)。指標基準が黄色と赤では異なるからです。黄色は「市中での感染拡大状況」と「新規陽性患者の拡大状況」を指標としています。たとえば、市中での感染拡大状況で言えば、感染経路不明者が直近の7日間でどれくらい増えているかなどに焦点が当てられます。一方で赤信号は感染の拡大状況によるのではなく、「病床のひっ迫状況」を指標としています。重症患者を受け入れるベッドの使用率に焦点が当てられるのです。黄色になった7月12日から25日以内にその使用率が70%以上になれば、赤信号になります。

 7月15日の時点で使用率は3.2%でした。よほどのことがない限り、この数値がいっきょに7割を超えることはあまり考えられないかもしれません。しかし、府が作っている表を見ていて1週前の7月9日が1.6%だったことに気付いて、ちょっと嫌だなあと正直思っています。1週間で2倍になっているからです。もし、そのペースが続くと、もう1週後には6.4%、という感じで増えていきます。そうなると6.4→12.8→25.6→51.2というふうに推移して、8月中旬には70%を超えてくる計算になります。考え方が単純ですし、観測点を2点しかとっていないので実際にはどういうペースで推移するかわかりませんが、気持ちのいい話ではありません。7月12日から数えて25日目が8月6日ですから、中旬であれば指標基準から外れるのですが、たとえば4連休中に感染対策をきちんとしない人の割合が増えた状態で移動交流が行われたとすると、赤色点灯の可能性がでてきてしまうのはないかと危うんでいます。

 赤信号になれば、学校ではふたたび分散登校になります。行事や部活動の制限もあるでしょう。予定されていた授業内容はもちろん、練習、試合などができなくなってしまいます。観測点が少ないうえに、統計学の専門家ではないので、私の憶測が単なる杞憂であることを願うばかりです。先日、保護者向けに感染拡大防止への協力継続をお願いする文書を配付させていただいたのですが、もう一度感染対策の原点に戻って、大阪にコロナの赤信号がともることの無いように、府民が力をあわせていただければと考えているしだいです。

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