65 「堺西高校教員研修会(SN勉強会)」開催

 昨日、堺西高校教員研修会として「令和2年度第1回SN(堺西)勉強会」を開催しました。本校には今年度から着任したので、まず生徒の様子を私自身がしっかりと把握したうえで、こういう研修会をしようと考えていました。ところが、感染症拡大のために、6月まで生徒の学校生活の様子を知ることができませんでした。それでも、夏休み前に開催を考えていたのですが、収まらない感染症拡大のために延期せざるをえなかったうえに、次に開くのを予定していた頃には急に生じた別の事情で時間がとれませんでした。いろいろと壁にぶつかるかたちになったのですが、私としては何としてもこの会は本校で発足させたいと考えていましたので、開催できてよかったと思っています。

 学校組織には様々な課題がありますが、個々の課題の背後にはより根幹的な全体に関わる課題があります。ふだんの業務に追われていると、どうしても個々の課題に対応するのに精一杯状態になりますから、なかなか根幹の課題に向き合うことができません。そこで、それを意識した組織が適当なタイミングで根本課題を対象として協議する機会を設ける必要があります。

 国や大阪府がめざしている新しい教育の流れは我々管理職などから伝えるけれども、それに響きあうようなかたちで実際に生徒を日々指導している教員が個々の課題から見えてくる根本の課題について、しっかりと考える。そういう仕組みを組織の中に持つことが大切になります。「SN勉強会」は本校の根幹に関わるところをマクロの視点からとらえて考察、協議してこれからの教育活動に生かそうという研修会です。

 昨日の会では、まず私のほうから問題提起と趣旨説明を行いました。どういう生徒を我々はこの西高で育てたいのか、そういう生徒を育むためにはどういう学校にしていけばいいのか、そういう学校にするためにはどのような授業をすればいいのか。令和4年度からの大きな高校教育変革の理念と事項に呼応しながら、そういう点での本校の今後のあり方を考えていきたいという思いを最新の教育改革の動きを紹介したスライド資料に反映させてプレゼンしました。

 その後、生徒像、学校像、授業像の順番で教員がグループに分かれて協議を行いました。余儀なく本来よりも短時間での開催となったのですが、各グループに分かれた話し合いは活発で、各話し合い後のグループごとの発表はなるほどと思われるところが多かったと思います。教員同士、思いが概ね一致するところもあれば、そういう考えもあるのかという気づきの部分もあったのではないかと思います。

 組織の根幹に関わる課題に取り組んでよりよい方向にしていくのはそれなりの時間がかかるのですが、徐々にでも「SN勉強会」の協議内容は本校の教育活動に反映したいと考えています。大阪の感染拡大が本府の教育界に与える影響が非常に心配ですが、そういう状況の中でも、自分たちの取組が本校の特色である生徒の全人的な成長教育につながると信じて、これからも教員間の研鑽を積み重ねていきたいと思います。

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