66 三週間の努力と協力をするにあたって思うことなど

 新型コロナ感染症の拡大傾向が激しさを増しています。解放的なムードが一定期間続いたので、結果として当然だという見方がされています。我慢の期間が続いていたところに、金額面などで「今がチャンス」という宣伝をし、それをマスコミも大きく取りあげれば、どういう状態になるか。この間の3連休のニュース画面で映されていた状態になるのは明らかです。

 連日大きく取り上げられている医療関係の直面している事態や、病院関係で身近で起こっている事実などをふまえると、関係者の御苦労は大変で、本当に危機的状況が迫っているという思いになります。マスコミもお祭り騒ぎ的に煽っておいて、手のひらを返したように批判しているようすが目につきます。ひどい場合は出所があやふやな説やデータなどを持ち出して(聞いたことのないような名前でも海外の大学名や研究機関名で紹介されると信用しがちになります)、専門家でもないコメンテーターが言う極端な言葉を電波で流す。人々の意を迎えて報道等がされるのはある程度はしかたがありませんが、その結果がどういうことになっているかの振り返りをして、今度は同じようなことにならないようにしてほしいと感じます。

 学校関係でもやむなく臨時休業を強いられるケースが多く出ています。4月、5月の分まで残りの日程で何とかこなそうと各校が工夫努力しているので、本当はこれ以上の休業などしたくないのですが、教育庁と保健所と連携しての対処が求められています。要は単純に学校を休みにすればいいという話ではないということです。

 本校もそうですが、高等学校ではこれから多くの学校で12月上旬に定期考査を行います。年が明けてからは、大学等の入試があり、その後は卒業式、高校選抜入試等が行われます。ある程度は様々な場合をシミュレーションして、不測の事態に備えるのですが、今般の事象のあり方をみていると、物事の起こり方も予測が難しく、人の下す判断についても安定を欠きます。その結果、学校関係者には、大切な予定が続くのに、どうなっていくのかという不安がますます募る感じになってしまっています。

 要請されていますので、これから3週間ほど、学校関係者を含めて一人一人がいっそうの対策に協力するのはもちろんですが、うまくいって落ち着きを見せた時にも、一挙に解放ムードに戻ることのないようにしてほしいと思います。経済活動への配慮をするのは当然ですから、特効薬が開発されて、普及するまでは、持続可能なかたちをみつけていってほしいと希望します。

 4月には入学式があります。今年度、余儀なく式自体ができなかったり、保護者に来ていただけなかった学校が多数ありました。これ以上、極端なかたちで、学校の教育活動が制限される事態にならないようにと願うばかりです。

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