昨日、本校の令和2年度「アートスタジアム」をパンジョホールにて開催しました。「アートスタジアム」は芸術創造コースの生徒等による総合的な芸術発表会です。今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大幅な変更や縮小を余儀なくされたのですが、特に3年生のコース生徒の成果の発表の場として、検温実施、密を避ける工夫など、感染症対策に万全を期しながら、何とか開催することができて、本当によかったと思っています。
美術の絵画、造形、デザインには思わずハッとさせられる作品がありました。絵の作品に感じられる想像力の羽ばたきや内面の反映、身近な人物の特徴を生かした描写など。手作り感の温もりのある食器やおしゃれなウクレレなどの造形作品。本校の制服を有名なキャラクターに着用させたり、社会風刺を効かせていたりなどのデザインポスターなど。印象的な作品は思わず校長室に飾りたいなと思いました。
書道も臨書と創作あわせて様々な取組作品がありました。百人一首に題材をとったもの、飲食店に飾ることをイメージして書いたもの、様々な書体を一堂に集めて作ったものなど、書の世界の多様さが楽しい感じでした。また、造形作品もいろいろとあり、特に篆刻作品は改めてその良さを認識させられるものがありました。こちらも室に飾って来客に見てもらいものがいくつかありました。
音楽に関しては、各自の緊張感が観客にも伝わってくる雰囲気のなか、青年期特有の透明感のある歌声や表現で懸命にパフォーマンスをしている姿が感動的でした。こういう生徒の発表に接しても、臨場感というものがいかに大切なものかということを再認識します。人の心を震わすような表現はテクニックだけが焦点になるのではないと感じさせる演奏ばかりで、あっという間に時間が過ぎた感じです。
芸術や芸事などは成果を発表する場を設けて、それを目標に励むことで技能が向上していくものです。教育の現場では特に、心身ともの発達に芸術や体育などの充実が欠かせないのは言うまでもありません。コースを活性化させた、本校の特色を活かした教育活動をしていくことの大切さを再認識しました。
さて、ブログを読んでいている皆様、今年も堺西高等学校の教育活動にご理解をいただきまして、ありがとうございました。日々目まぐるしく変わる状況のなかでしたが、おかげさまで何とか年末を迎えております。明くる年も本校をよろしくお願いいたします。皆様、どうか良い年をお迎えくださいませ。