76 強い寒気の襲来と数値の推移

 今日、明日、明後日にかけて天気の悪化ならびに低気温に気をつけなければならないようです。昨日と今朝の職員朝礼でも、教職員に注意を促し、生徒にも用心の必要を伝えるように指示しました。昨年を含めてここ数年は暖冬でしたから、1月時点でのこの寒さはこたえます。ただし、記録をみると昨年も2月初旬には強い寒気に見舞われて、阪和線では架線トラブルが発生しています。今年はこういう寒い時期をあと何回か経験しなければならないかもしれません。

 寒くなると、風邪症状の人が増えます。体温が下がると抵抗力がおちて、そこに空気の乾燥が加わりますから、ウイルス等に感染しやすくなります。今年は新型コロナ感染症のために、例年以上に用心しなければならないところに、寒い冬になる年がめぐってきてしまいました。

 毎日、大阪府下の検査件数の推移を見ているのですが、だいたい二か月前の11月5日で約2700件、ひと月前の12月5日で約2400件くらいでした。1月も4日は約2500件ですが、5日には約7000件、昨日は約9000人が検査を受けています。陽性率はあまり変わらないとしても、陽性者数は検査数に比例するので、11月や12月の初旬のころの陽性者数の3倍になるのは当然です。1万人が検査を受けて、陽性率10パーセントとして、1000人が陽性になります。この寒い気候があるので、検査数が伸びて1万人を超えてくれば、府下でも陽性者が1000人を超える日が出てくることが予想されます。一挙に増えるので、療養先の確保であったり、関連しての検査実施などの対応に遅れが生じたりすることも十分に予想されるところです。そうなれば、医療現場が限界状況を越えてしまうのは確実です。

 年明けが過ぎて、気候もゆるむと検査数が少なくなり、陽性者数が減少するかもしれませんが、死者、重症者の数は増える一方であるに加えて、陽性率は一定の割合で推移していくことになるでしょう。そうなった時に、陽性者の数だけで、安心油断してはいけないということになります。これから大学入試、卒業式、高校の選抜入試を控えています。学校もできるだけの対処はしていきます。マスメディアにはより客観的な報道をしてもらい、けっして油断が生じないようにしてほしいところです。

(メディアの情報誘導が劇場型であることの短所をここ最近ほど覚えることはありません。あおっておいて、その結果生じた課題に対して、批判を加える。一昨年のクルーズ船報道の時に、あやふやな情報に基づいて、多くの専門家たちが楽観視しているのを、連日マスコミは対岸の火事のように伝えていました。ところが、街中でも感染が広がりだすと、恐怖をあおり、特定の業種を標的にした取りあげかたをして、今度は一転、その業種の側に立って行政側を責める姿勢をとる。メディアが課題問題を劇場型で伝えるのはある程度は仕方ないのですが、人々の忍耐が長引き、不安が強まっている状態では、社会にとってマイナスになる要素が多くなります。たとえば、スケープゴートになる悪者探しをした挙句が、重大なコロナ差別を生むことにもつながっているのです。)

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