全校放送で注意喚起をしました

大阪府の、新型コロナ感染症新規感染者が連日過去最高を記録し、

医療のひっ迫(崩壊の危機)が懸念されています。

この状況を踏まえ、高等学校にも、「部活動の原則休止」という新たな制限や、

感染防止対策の徹底という指示がなされました。

これを受けて、昨日の朝、校長より全校生徒に向けて放送による注意喚起を行いました。

内容は、以下の通りです。

 昨年から続く感染症の影響で、高校生活に多くの制限がかかり、

生徒の皆さんは、悔しい思い、やるせない思いをしていることと思います。

 1日でも早く、事態が終息し、以前の様な明るい高校生活が戻ることを心から願うばかりです。

 そんな中、現在大阪においては、第4波と呼ばれる、感染拡大が起こっており、連日、新規感染者が過去最高を更新している状況です。

 また、変異したウイルスにより、若い人たちの感染率も高くなっています。

 そして、その状況を受け、昨日会議をおこなった結果、学校におけるさらなる感染対策の徹底や部活動の自粛などが決まりました。

 皆さんの中には、「なず、若い人にだけ制限を押し付ける。」とか「自分たちは、しっかりとやっているのに」という思いを持つ人がいると思います。

 全く、その通りであると思います。まずは、私たち大人が、手本となるような行動を取ることが必要です。また、桜塚の生徒をはじめ、ほとんどの若者たちは、しっかりとした行動をしてくれていると思います。

それを、承知の上で、皆さんに、もういちど確認をしてもらいたいことを伝えます。

それは、今、私たちがしている感染症対策の「意味」と「目的」の理解です。

改めて、対策をおこなう3つの目的を確認したいと思います。

一つ目は、当たり前のことですが、自分自身と家族を守るためです。

若い人の多くは無症状ですが、症状が出る人、また、後遺症に苦しんでいる人もいます。決して、若い人は大丈夫という思い込みを持たないでください。

また、家族へ感染したり、家族が濃厚接触者となった場合は仕事を休んだりしなくてはなりません。

二つ目は、社会を守るためです。

たとえば、現在、医療が極めて逼迫しており、病院では、受けたい治療を受けることができない患者が出てきています。

 それは、感染症以外の患者についてもです。

 また、医療に従事する方の中には、家に帰ることもできず、休むこともできず、働いている人もいます。

 飲食業であったり、観光業であったり、多くの人々が、大変な状況になっています。そういった社会を、救っていくのは、私たち、一人ひとりの行動しかありません。

最後、三つ目は桜塚を守るためです。

何度も言うように、感染は本人の責任ではなく、責めるべきものではありません。

むしろ、感染者は、ウイルスの被害者であり、周りで守ってあげるべきものです。

感染をゼロにすることはできません。

しかし、感染者が出たときに「濃厚接触者」を出さないことは、一定可能です。

皆さんの周りには、家族に高齢者がいる人もいます。

持病をお持ちの方と同居している人もいます。そのことを考えてください。

また、もし、学校で感染者が出たとき、その人のとっていた行動が重要になります。

常にマスクをしていたり、食事中に、他人と話をすることなく黙って食べていれば、問題ありません。

しかし、その人がマスクを外していたり、食事中に他人と話をしていた場合は、「誰と」、「どういった状況で」などという調査が必要となります。その間は学校の教育活動を止めなくてはなりません。学校が休校となります。

学校が休校になるということは、もちろん公式戦も棄権になります。

 一人の行動が、桜塚高校生全体に影響を与えてしまうことになってしまいます。

 

もちろん、クラブ活動などの場面でマスクを外すため、どれだけ気を付けていても「濃厚接触者」が出る場合もあります。それは、本人の責任ではなく、仕方のないことです。

しかし、食事の場面など、一人ひとりの心がけにより、濃厚接触者をださない努力をすることは、可能です。

皆さん一人ひとりの行動が、皆さん自身、そして周囲の人々を守ることに繋がります。

今、話をした3つの目的を改めて、一人ひとりが、考え、行動に移してください。

思いやりのある、桜塚高校の生徒の皆さんなら、私の話を理解し、行動してくれるものと信じています。よろしくお願いします。