2学期が終わりました。
今日は2時間の授業の後、放送で終業式を行いました。
2学期を振り返ると、コロナ渦において何とか、
文化祭、修学旅行、合唱コンクールが実施できたことは、
良かったと思います。
そんなことも含みながら、終業式の挨拶をしました。
<2学期終業式の挨拶(抜粋)>
今日で2学期が終わりました。
相変わらずコロナは、皆さんの高校生活に影響をもたらしましたが、そんな中でも文化祭を始め、2年生の修学旅行や1年生の合唱コンクールなどを、実施できたことは、良かったと思います。
そして、3年生の皆さんは、まさに今、次のステップへ挑戦をしているところです。最後まで粘り強く、第1希望の進路実現に向け、もてる力を出し切ってください。また、すでに進路が決まった人も、4月以降の新しいステージに向けて、力を蓄えてください。
(略)
皆さんは、最近「人生100年時代」という言葉を耳にすることがあると思います。この言葉は、2016年に出版された「ライフシフト100年時代の人生戦略」という本がきっかけとなり、多くの場面で使われるようになりました。
実は、この本の中に次のようなことが書かれています。
「人生がワンサイクルである」という、これまでの固定観念は崩れて、これからは、人生のなかで、たくさんのステージを経験する「マルチステージの時代」になる。
これまでは、人生を大きく3つの時期に分けて、「勉強をして知識を付ける人生の初期」、そして「仕事などに就いて活躍する中期」、最後に「引退をして余生を送る後期」と一つのサイクルであるのが一般的でした。
ところが、これからの時代は、次々と新しいステージが現れるマルチステージになるということです。
要するに、たとえ就職したとしても、これまでのように、定年までその仕事を約束されるものではなく、いつ何時、次のステージが訪れるかわからないという、不確定な時代だということです。
そうなると当然、学校を卒業しても勉強は終わりではありません。
新しいステージに移るたびに、仕事で求められる知識やスキルなどを、アップデートすることが必要となります。いわゆる社会人の学び直しである「リカレント教育」が、今でも注目されています。
もちろん、人生がワンステージであろうが、マルチステージであろうが、「知識」や「技能」が大切なのは変わりません
これまでの時代がそうであったように、学校の勉強をしっかりと頑張って、テストで点数を取って、第1希望の進路実現を果たせば、人生の夢は大きく広がります。
ただ、マルチステージの人生は、「知識」や「スキル」に加えて、プラスアルファの力が必要になってきます。なぜならば、知識だけでは、新しいことと繋がったり、多様な人と繋がっていくことが難しいからです。
(略)
近い将来、皆さんは、社会人として自立することになります。
ぜひ、マルチステージを生き抜くために必要な「学ぼうとする意欲」や「物事を探究する姿勢」を持ち続けて欲しいと思います。
そして「人生100年時代」、どんなステージが待ち受けているかはわかりませんが、幸せな人生を送ってください。
明日から休みに入ります。
ぜひ、今年1年を振り返るとともに、来年の目標を定めてください。
新しい年が、生徒の皆さんにとって素晴らしい1年になることを願っています。