6月19日(水)

<地震から1年>

大阪北部を震源とする地震から1年が経過しました。皆さんは憶えているでしょうか。大阪では体験したこともないような揺れだったはずです。人の記憶というのは時の経過とともに、新しい記憶が上書きされていきますが、地震の記憶だけは忘れないでほしい記憶です。

なぜか・・・それはいつかまた繰り返される可能性があるからです。幼い尊い命が奪われ、多くの人が被災し、今なお被害を受けたままの状態で生活をしている人たちがいます。そういう意味では、日本人は恵まれているからこそ、自らに影響のなかったことは忘れてしまうのでしょう。

文明がいかに発達しようとも、自然には勝つことができません。予想だにしない大きな災害を招くのはもちろんですが、そこには常に人災もついて回るのです。堤防で固められたことで洪水の影響は受けにくくなりました。しかし、津波が遡上する道筋を作っています。コンクリートで固められた道路ができたことで、飛躍的に交通網は発達しました。しかし、雨に弱い都市を創り出しました。今後、更に文明が発達すると、慢心が油断を生み悲しい出来事が繰り返される可能性があります。だからこそ、しかっりと憶えておいてください。

昨日の夜には山形県沖で地震があり、震度6強が観測されました。まさに大阪北部を震源とする地震から1年のことです。津波注意報も出されました。皆さんは報道を聞いて何を感じたでしょうか。