5月25日(火)

先ほど、放送を使って全校集会を行いました。

中間考査を終わり、いよいよ3年生は進路選択の時期がきました。

これから、面談を通じて、進路希望を固めていきます。

この時期にいつも考えることは、

『それぞれが、希望が叶った進路を選び、新たな所で活躍してもらえたら良いなあ。』

ということです。

とはいえ、準備をしっかりしていても、希望の進路を叶えることは簡単ではありません。

でも、不安な中でも、自分を信じて積極的に行動して、

自分のために努力をすることは、大切な事だと思います。

そんな事を考えながら、今日は話をしました。

私たち教員も、みんなをしっかりサポートしていきたいと思っています。

*****放送内容*****

生徒の皆さん、こんにちは。校長の伊藤です。

例年より3週間ほど早く梅雨入りして、雨が続きましたが、

今日は良い天気になり、久しぶりにグランドで体育をする姿を見ることができました。

さて、1年生にとっては、高校生になって初めての中間考査が終わりました。

手ごたえはどうだったでしょうか。

テストは、普段の皆さんの、学習の理解度をみるために行っています。

高校在学中3年間で受ける定期考査は15回ありますが、

そのうちの1回になります。

この結果だけで、皆さんの普段の様子が分かるわけではありません。

また、皆さんの将来の何かが決まるわけではありません。

しかし、ある程度、今後の努力の目安にはなるかと思います。

結果が良ければ、さらに自分の力が伸ばせる方法を考えてください。

結果が良くなければ、改善すべき点はどこだったのかを考えてください。

何となくテストの点数を眺めているだけでは、

自分の将来には結びつかないと思います。

高校は、9年間の義務教育を終えたあと、社会に出る前の準備期間だと、

私は考えています。

自分に何が向いているのか、どの力を伸ばせば良いのか、

こんな事を考えられるのも、社会に出る前の高校生だからこそです。

今回のテストの結果を、単に15回のテストのうちの1回ととらえるのではなく、次回に生かせる1回にしてください。

3年生の皆さんは、このあと、面談などを通じて、具体的な進学先や就職先を決めていきます。

私たち教員も、このあと、分担して企業訪問に行く予定です。

これは、3年生の皆さんが希望している企業に、

皆さんの良さを伝えて、お願いするためのものです。

皆さんそれぞれの希望が、少しでも叶うよう、

私たち教員も頑張るつもりです。

ここで、生徒の皆さんの事になります。

進学や就職では、高校での成績や出席の様子が重要になりますが、

最も重要なのは、実現しようとする意欲だと、私は思っています。

『自分の成績なら、この学校かなあ。』とか、

『勉強が嫌いだから、就職しよう。』とか、

ネガティブに考えていませんか。

『自分は、これがしたいからこの学校に行きたい』とか、

『勉強は嫌いだが、資格を取って、

自分の将来に生かせるこの会社に就職したい』

と考える人には、もし面接で対決したら、差をつけられてしまいます。

自分の人生はゲームではありません。

嫌だからといって、リセットして再ゲームはできません。

今の自分をスタート地点に、悩んでも構いませんので、

自分の事をしっかり考えて、自分の良さをしっかり理解して、

最も納得できる、そして、最も意欲をもって頑張れる選択をしてください。

もちろん、実現するための、自分なりの努力が必要な事は当たり前ですが。

生徒の皆さんの中には、コロナ感染拡大防止で仕事が減り、

家庭の経済状況が苦しくて、

進学を言い出せない場合もあるかもしれません。

そんな時は、担任の先生や進路指導部の先生に相談してください。

自分だけで悩まないようにしてください。

何か方法はないか、一緒に考えましょう。