先ほど、放送を使って全校集会を行いました。
中間考査を終わり、いよいよ3年生は進路選択の時期がきました。
これから、面談を通じて、進路希望を固めていきます。
この時期にいつも考えることは、
『それぞれが、希望が叶った進路を選び、新たな所で活躍してもらえたら良いなあ。』
ということです。
とはいえ、準備をしっかりしていても、希望の進路を叶えることは簡単ではありません。
でも、不安な中でも、自分を信じて積極的に行動して、
自分のために努力をすることは、大切な事だと思います。
そんな事を考えながら、今日は話をしました。
私たち教員も、みんなをしっかりサポートしていきたいと思っています。
*****放送内容*****
生徒の皆さん、こんにちは。校長の伊藤です。
例年より3週間ほど早く梅雨入りして、雨が続きましたが、
今日は良い天気になり、久しぶりにグランドで体育をする姿を見ることができました。
さて、1年生にとっては、高校生になって初めての中間考査が終わりました。
手ごたえはどうだったでしょうか。
テストは、普段の皆さんの、学習の理解度をみるために行っています。
高校在学中3年間で受ける定期考査は15回ありますが、
そのうちの1回になります。
この結果だけで、皆さんの普段の様子が分かるわけではありません。
また、皆さんの将来の何かが決まるわけではありません。
しかし、ある程度、今後の努力の目安にはなるかと思います。
結果が良ければ、さらに自分の力が伸ばせる方法を考えてください。
結果が良くなければ、改善すべき点はどこだったのかを考えてください。
何となくテストの点数を眺めているだけでは、
自分の将来には結びつかないと思います。
高校は、9年間の義務教育を終えたあと、社会に出る前の準備期間だと、
私は考えています。
自分に何が向いているのか、どの力を伸ばせば良いのか、
こんな事を考えられるのも、社会に出る前の高校生だからこそです。
今回のテストの結果を、単に15回のテストのうちの1回ととらえるのではなく、次回に生かせる1回にしてください。
3年生の皆さんは、このあと、面談などを通じて、具体的な進学先や就職先を決めていきます。
私たち教員も、このあと、分担して企業訪問に行く予定です。
これは、3年生の皆さんが希望している企業に、
皆さんの良さを伝えて、お願いするためのものです。
皆さんそれぞれの希望が、少しでも叶うよう、
私たち教員も頑張るつもりです。
ここで、生徒の皆さんの事になります。
進学や就職では、高校での成績や出席の様子が重要になりますが、
最も重要なのは、実現しようとする意欲だと、私は思っています。
『自分の成績なら、この学校かなあ。』とか、
『勉強が嫌いだから、就職しよう。』とか、
ネガティブに考えていませんか。
『自分は、これがしたいからこの学校に行きたい』とか、
『勉強は嫌いだが、資格を取って、
自分の将来に生かせるこの会社に就職したい』
と考える人には、もし面接で対決したら、差をつけられてしまいます。
自分の人生はゲームではありません。
嫌だからといって、リセットして再ゲームはできません。
今の自分をスタート地点に、悩んでも構いませんので、
自分の事をしっかり考えて、自分の良さをしっかり理解して、
最も納得できる、そして、最も意欲をもって頑張れる選択をしてください。
もちろん、実現するための、自分なりの努力が必要な事は当たり前ですが。
生徒の皆さんの中には、コロナ感染拡大防止で仕事が減り、
家庭の経済状況が苦しくて、
進学を言い出せない場合もあるかもしれません。
そんな時は、担任の先生や進路指導部の先生に相談してください。
自分だけで悩まないようにしてください。
何か方法はないか、一緒に考えましょう。