11/3(金)
これまで育ててきたカスミサンショウウオのこども6匹を、元いた場所(大阪府内)に返してきました!
この個体たちは成熟個体のオスとメスを1匹ずつ同じ場所で採集し、産卵・孵化・上陸させて部員たちで育ててきたものです。
↑孵化当初からこんなに大きくなりました。産卵はまだできませんが、幼体に比べて敵にやられる確率はグっと下がります。
飼育途中、飼育している実験室の暑さで亡くなってしまった個体もいましたが(実験室にはクーラーがありません...)、恒温飼育器を導入以降するなどして、
約20匹の孵化個体のうち6匹を、成体がいた場所へ放流することができました。
自然界での孵化から上陸までの生存率は、10%未満だと言われています。
手間をかけて我が子のように部員たちが育ててきたので、寂しさは大きいですが、また数年後成熟してここに卵を産みに帰ってきてくれることを願います。
カスミサンショウウオは大阪府の絶滅危惧種Ⅰ類に指定されており、危機的状況にあります。
少しでもこの活動で、カスミサンショウウオを守ることができればと考えています。
また、今後はこの山の自然環境自体を守るような活動も行っていきたいです。