令和元年度 二学期終業式 挨拶

 おはようございます。暑い8月末に始まった二学期が、今日で終わります。皆さんは、この長い二学期をどのように過ごしましたか。

 3年生は、各自の進路実現に向けて、これまで努力を積み上げてきたことと思います。担当の先生からは、現在までの公募推薦入試などで非常に頑張っており、大きな成果を上げてくれていると聞いています。まだ、これから第一志望の受験やさらに上への挑戦が控えている人もいると思いますが、1月のセンター試験、そしてその後の二次試験等へ向けて、実力を発揮してくれることを期待しています。

 2年生も、勉強に行事に部活動に頑張ってくれていると聞いています。先日、担当の先生から報告をいただきましたが、総合学力テストの結果からも学力、特に数学が伸びていることが伺えるそうです。また、修学旅行では、学校交流やB&Sプログラム、ホームビジットなどで積極的に交流活動を行い、また、全体レクリエーションでは、枚方高校史上最多数の人が舞台に上がり、見ている人たちを楽しませ、会場全体がひとつになって盛り上がっていました。56期生の周りを思いやる気持ちと底力を感じました。

 1年生は、勉強や学校行事、生徒会活動や部活動に対して、とても積極的に参加してくれています。総合学力テストでも、非常に大きな成果を上げており、これまでにないような高い結果となっています。また、文化祭では枚方通信にも取り上げられましたが、素晴らしい取り組みを行ってくれました。さらに、球技大会でもクラスが一つになって盛り上がっていました。併せて部活動での活躍もたくさん聞いています。

 令和元年もあと一週間。各学年全体としては、色々な成果を上げてくれていますが、皆さんの中には、あまりうまくいかなかったこと、失敗したこともあったかもしれません。そんな時、どう考えていけばいいか。

 1973年7月4日生まれ、沖縄県出身のシンガーソングライターでテレビなどでも活躍されている神威 楽斗(かむい がくと、GACKT(ガクト))さんは、11月にあるインタビューに答えてこんなことを言っていました。"何かに挑戦すると、「成功」と「失敗」というふたつの道がある" のではなく、"モノゴトは「成功」と「失敗」に分岐なんかしていない。成功するまで一本道が続いているだけ。そういう考え方なんだ"、と。つまり、"「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」...「成功」"ということ。うまくいかなかったから、失敗したから、そこで終わりとするのではなく、失敗を繰り返しながらも、失敗を活かして、そして成功にたどり着いていくということだと思います。

 しかし、そのためには、何を成功と考えるのか、何を目的にするのかが大切になります。例えば、進路実現でも、例えば、大学入学は大きな目標ではありますが、それ自体が目的ではありません。大学で勉強したことを社会で活かしていくことが目的ではないでしょうか。学校行事や部活動でも、優勝や勝ち負けだけが目的ではありません。その過程で得た、体力や精神力、協調性やコミュニケーション能力、課題発見力や課題解決力などが、皆さんが社会で活躍するために必要な力となるのです。

 令和2年を迎えるにあたり、皆さんが描く未来に向けて、それぞれの目的をしっかりと自覚し、その目的に向かった目標を自分の中に持って、皆さんそれぞれが成長することを祈念して終業式の挨拶とします。

                                  令和元年十二月二十四日

校長 小嶋信男

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