オヤニラミの繁殖に成功!!!!@生物飼育部

数年前から生物飼育部で繁殖に挑戦している、オヤニラミの繁殖にとうとう成功しました!

オヤニラミは、環境省レッドリストにおいて絶滅危惧種ⅠB類に指定されている淡水魚で、京都水族館などでも繁殖が行われています。

自然生息が確認されているほとんどの都道府県で絶滅危惧種に指定されており、一部都道府県や市町村では天然記念物にも指定されています。

その反面、一部の都道府県の河川では、他府県から持ち込まれたオヤニラミが増殖し、国内外来種(国内移入種)となっているなど、ヒトの身勝手な活動のあおりを多く受けている生物です。

今回繁殖に成功した個体も、和歌山県で採集した国内移入個体ですので、放流等は一切行いません。しかし、生物飼育部においてオヤニラミの飼育繁殖ノウハウが確立したことで、部員の知識技能の向上だけでなく、今後本当に放流等が必要な地域の自然保護団体の方々のお手伝いができるかもしれません。

また、オヤニラミはその名前の通り、子どもを守り子育てをする魚としても有名です。(父親が敵に睨みをきかせる)

生物の興味深く多様な生きざまを生徒たちが間近で体感し、それを周囲に伝えていくことが、在来のオヤニラミや自然を守ることに繋がると考えています。

↑体長5mmほどの仔魚。孵化後約7日。

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