39年前を思い出しました

 明日はいよいよ国公立前期2次試験です。本校でも、278名の75期生が受験します。関西以外で受験する人は、今日現地入りしているはずです。昨年は、北海道大学に受験に行った人が大雪で電車が動かず、新千歳空港で夜を明かしたことがありました。今のところ、今年は天候に問題なさそうなので、受験生が無事受験会場に入れそうです。

 共通テストの前は、自分の娘の話を書きましたが、2次試験では自分の受験で忘れられないことがあります。

 39年前ぶ私は神戸大学を受験しました。当時の共通一次は今の共通テストよりはるかに易しく、神戸を受けるなら8割はないと...と言われていましたが、自分は75%しかとれず、D判定(それもかなりE寄り)でした。2次で巻き返そう、と張り切って出かけました。受験会場には偶然にも同じクラスの男の子がいました。

 まず1時間目の英語、これは非常に手ごたえがありました。ところが、休み時間に同じクラスの男の子に「今の英語、めっちゃ簡単やったなあ」と言われて、がっくり。そして、2時間目の数学は全く出来ず(多分完答できた大問はなかった)、あまりのショックでお弁当を食べることができませんでした。                                                お弁当の中身は自分の好物ばかりで、お弁当箱を開けた瞬間、涙が出ました。そんな気持ちで受けた午後の理科もさっぱりで、「神戸大に来るのはこれが最後だ」だと思いながら、とぼとぼと帰りました。全く箸をつけていないお弁当を持って帰ると母にいろいろ聞かれるかと思い、お弁当の中身は難波駅のごみ箱に捨てて帰りました。

 合格発表までは楽しく過ごしました。高校にも遊びに行き、担任の先生と話をしました。たまたま担任の先生の机の上に、クラスの名簿に〇×△がついているものがあり「これは何ですか?」と聞いたところ、「合格予想や」と笑っておられました。今ではあり得ない話ですよね。自分のところには〇がついていたので、びっくりしましたが、今から考えると一年間ずっと見てきた先生から見て〇ならば、当日多少失敗しても大丈夫、ということだったと思います。

 明日はいろんなことがあると思います。私のようにお弁当を食べられないほどショックを受ける人もいるかもしれませんが、春は必ず来ます。

 

 ちなみに大学に入ってから、同じ学科のメンバーで共通一次の点数を言い合いしました。私は絶対ベッタの自信がありましたが、私より下の人が2人いました。共通テストの点数のことは忘れて、思いっきりやってきてください。27日、予行の日に元気な顔で会いましょう!