大阪大学看護学教室にお邪魔しました

 夏休みに入り、7月末までは講習で3年生もたくさん登校していました。8月に入ってからも一部の講習は続いています。今年の3年生は講習を勝手にやめたり休んだする生徒が非常に少ないです。私も文系難関大志望の生徒対象の数学の講習をやっていますが、6月ぐらいまでは手が止まっていた問題も、サクサク解けるようになってきました。この調子で頑張ってほしいです。

 ところで、昨日8月2日の午前中、大阪大学医学部保健学科看護学教室に進路指導部員3名でお邪魔し、先生方のお話を伺いました。

 ご対応くださったのは、慢性疾患看護学ご専門の清水先生、小児家族看護学ご専門の山崎先生です。両先生とも、非常に丁寧に、そしてわかりやすく、大学で学ぶ看護学についてお話くださいました。「大学や専門学校で看護学を学び、国家試験に合格して看護師になった後も、社会情勢はどんどん変わり、技術も進歩する。学校で学んだことだけでは対応できないことが多く、その変化に対応するためには、現場に出てからも学び続けなければならない。卒業後も自分で様々な問題を切り開いていく力をつける教育をしている。」というお話が非常に心に残りました。

 また、私たちからは生徒にもよく聞かれる「養護教諭になりたいけれど、看護学部に行くのと教育学部に行くのはどう違うのか」や「看護専門学校と4年制大学ではどう違うのか」などを質問させていただき、それに対しても非常にわかりやすくお話下さいました。今後、同じことを生徒たちに聞かれても、自信をもって明確に答えられそうです。

 お話の後は実習室も見せていただきました。これは、入院している患者さんの着替えや体位交換の練習をするためのお部屋です。

 隣の個室には、成人と同じ重さのお人形が寝ていてルート確保など、より専門的な技術の練習ができるようになっていました。部屋に入った瞬間、本物の人が寝ていると思ってしまい、ビックリしてしまいました。あまりにリアルだったので、写真は撮れませんでした。

これは生まれたての赤ちゃんを沐浴させるためのものです。

 また、近年は在宅療養も増えていることを受けて、在宅看護実習もあるそうです。3回生4回生のスケジュールを見せていただきましたが、実習の種類が非常に多く、多忙な学生生活が垣間見えました。実習のほとんどは阪大病院で行われるそうです。コロナ禍で医療系の実習がストップする中、阪大病院は非常に積極的に受け入れてくださり、通常時とほぼ変わらない実習を行うことが出来たそうです。

 最後に看護師に求められる資質についてお聞きしました。「コミュニケーション力」と一言でいえば簡単ですが、その言葉の奥深いものまでがわかる、非常にいいお話をしてくださいました。やはり現地に行って、実際にお話を聞くことの大切さを改めて感じました。訪問は1時間の予定でしたが、私たちの質問に非常に丁寧にご対応いただき、気がついたら2時間経っていました。本当にありがとうございました。今日教えていただいたことを、生野高校の生徒たちにも伝えていきたいと思います。