福岡に行ってきました

11月13日からの2日間、本校教員7名(国語2名・英語2名・数学1名・理科2名)で福岡県の高校に見学に行かせていただきました。

まず1日目は、福岡県立修猷館高等学校にお邪魔しました。

修猷館高校はまもなく創立240年、つまり明治以前の藩校から始まった歴史ある学校です。同窓会はアメリカにも2つあるそうで、国内外で活躍する卒業生を多く輩出されています。

教頭先生が丁寧にご対応下さり、修猷館高校の教育活動についていろいろ教えてくださいました。自分が最も印象に残ったのは「語りの文化」が土台となった生徒たちの自治力の高さです。驚くことに、この学校の文化祭は3月の高校入試後に行われるそうです。高校入試期間は、教員は入試業務に専念なので、文化祭の準備は教員抜きで生徒たちだけで100%行っていることになります。本校も自治会の生徒を中心に自分たちでやっていますが、教員抜きは考えられません。自分たちで話し合い、問題が起きたらその解決策を考えだせる力が、修猷館高校の素晴らしい進学結果に繋がっていることがよくわかりました。

2日目は、福岡県立城南高等学校にお邪魔しました。

城南高校は、進学実績はもちろんのこと、探求活動やSSHの取り組みで全国的に有名な高校です。本校SSH担当者も事前に質問を送るなど、この学校の取り組みを何とか生野高校でも...という気概十分で伺ったのですが、惜しみなく多くのことを教えてくださいました。

また、城南高校は「即興型英語ディベート」にも取り組んでおられ、英語科の先生も授業の合間を縫ってお話くださいました。導入に至るまでは相当なご苦労もあったそうです。大阪公立大学にこの取り組みに詳しい先生がおられるそうで、大阪にも行ったとお聞きしました。探求、SSH、英語ディベートなど多方面の取り組みが、生徒の進路希望実現に繋がっていることも非常にわかりやすくお話下さり、同行した教員もそれぞれの教科や担当(SSH・進路など)で大きなヒントを得ることが出来ました。

公式な出張を終えたあと、メンバーのうち3名で、帰阪前に九州大学伊都キャンパスに寄ってきました。九州大学には、本校からも毎年数人進学していますが、そのうち74期生のH君に連絡がつき、授業の合間に会いに来てくれました。

立派になった教え子に会うことほど嬉しいことはありません。H君は入学後の英語の試験の成績がよかったので、学費も一部免除になったそうです。サークル活動やアルバイトなども目いっぱい楽しみながら、将来の夢に向かって頑張っている卒業生に、現役生も続いてほしいなあと心から思いました。

今回、遠く福岡まで勉強に行かせていただき、得たものはたくさんありました。大阪とそれ以外の都道府県の違いもありますが、外に行くことで気づくこともありました。これから、生野高校に還元できるよう、目の前の生徒に向き合っていきたいと思っています。