76期生から後輩へのメッセージ

 心配された雨も降らず、76期生の卒業式が無事に終わりました。いいお式でした。進路室にも多くの卒業生が来てくれて、一緒に写真を撮りました。載せれないのが残念なほどのいい笑顔でした。

 昨日は、進路から後輩に勉強や受験のアドバイスを書いてね、とお願いしました。もちろん、後輩に紹介するためでもあるのですが、教員の中でも、どの時期にどんな勉強をするのがいいのかを探りたい。具体的に言えば、「基礎固めはいつまでに?」「理科社会はいつから?」「2次の赤本はいつから?」などを、受験生のナマの声を聞きたい、ということで、お願いしたアンケートでした。

今、半分ぐらいのクラスから頂いていますが、その中から具体的な勉強法でなく、受験を通して考えたコメントを少し紹介します。(    )は私の感想です。

★きっとどの道を選んでも後悔するから、選んだ道を正解にすればよい。(たとえ志望校に進学しても、そこの不満ばかりを言う人もいます。逆に不本意な進学先でも、行った先で頑張り、実りの多い大学生活を送る人もいます。それをこの人は短い言葉で上手く表現していますね。)

★今の1年間と年老いてからの一年間を比べてみてください。落ちても大丈夫です。気負わずにがんばってください。(これは私も全く同感です。何でも最短距離で行く人生より、躓いたり回り道した経験を持っている人のほうが人生の経験値が高いです。)

★自分はどんなにしんどい日も、いやなことがあった日も勉強しなかった日はない。それが最後まで自分の心の支えでした。(心の支えや自信は、人に言われた言葉ではつかむことは出来ません。それをつかめるのは自分だけですよね。)

★共通テストで大コケして、こんな点数を取るような勉強をしてこなかったはずなのに...ととても落ち込みました。でも次の日に先生に「人生って時々理不尽なことがあるからなあ」と言われて救われました。めちゃくちゃ頑張ったことを発揮できなくてもよい経験をしたと思って、自分を信じ、周りを信じて頑張ってください。(高校生が書いたとは思えない、深い言葉だと思います。失敗や上手くいかなかった経験もすべて自分の財産に出来る人にはきっと幸せが寄ってきます。)

★高3は勉強重視で、友達なんて浅くてもいいと考える人もいるかもしれないけど、受験中は友達の存在が大きかった。一緒に頑張れる友達がいたら、結果は本当に変わると思います。(今日、自分がやていた講習:阪神塾の人たちが、皆で一緒に写真を撮るので先生も、と誘いに来てくれました。最初はお互い話したこともない仲でしたが、どんどん連帯感が生まれ、いい答案が書けるようになりました。)

受験を通して、様々なことを考え、成長した76期生、卒業おめでとう。