浪人生の激励に行ってきました。

 10月30日に、駿台予備学校大阪南校に通う浪人生の激励に、私と76期担任団のY先生(理科)、N先生(社会)、N先生(数学)の4人で行ってきました。

校舎に入ると、こんな掲示物がありました。

 激励会では、私たち教員から一言ずつお話させてもらった後、卒業生にも自己紹介を兼ねて近況報告をしてもらいました。お題があった方が話しやすいかと思い、「浪人してよかったと思うことと、しんどいこと」を話してもらいました。実は昨年もこんな感じで進めたのですが、今年の卒業生は一人一人が自分の思いをしっかり話してくれ、私たち教員も勉強になる話がたくさん聞けました。

 浪人してよかったことは、「勉強の楽しさがわかった」が圧倒的に多かったです。「基礎さえ身につけば、意外と簡単なんだと思った」「高校時代の頭の中は、部活99%勉強1%だったけど、今は勉強のことだけ考えればいいので、むしろ楽」「志望を下げて、何となく大学に行くより、この1年でいろんなことを考える時間が貰えた」「高校時代は自分の力を過信していた」「浪人したことで、家族と話せる時間が増えた」...などなど、この半年での目覚ましい成長を感じさせるコメントが多く聞けました。

 もちろん浪人してしんどいこともたくさんあります。「現役で大学に行った友達のSNSを見ると辛い」「大学生はバイトをしていてお金を持っているけど、自分はない」「運動不足になる」「親に金銭的な負担をかけて申し訳ない」...そして何より多かったのが「今年は絶対受からないとというプレッシャーが辛い」でした。それだけに目標に向かって真剣に取り組む彼らの話に(この表現がいいのかはわかりませんが)余計なものをそぎ落とした清々しさを感じました。

 激励会は1時間の予定でしたが、とても盛り上がり、時間をかなりオーバーしてしまいました。雑談の中で「生野高校から離れてみて感じた生野の良さってある?」と聞いたところ、帰ってきた言葉が「粘り強さ」でした。授業後の自習室で残っている人数も生野は多いそうです。その粘り強さで、笑顔の春を迎えてほしいと心から思いました。浪人生の皆さん、いい時間をありがとうございました。

 来月は河合塾にお邪魔する予定です。