77期生卒業おめでとう!

 1か月ぶりの更新です。共通テスト後の出願相談が終わると、講習の追い込み...そして今年の学年は「添削してください」という人が多く、家に持ち帰って夜中までかかる日々で、嬉しい悲鳴でした。講習も本当によく頑張りました。教室で頑張る生徒たちに私が励まされる毎日でした。

 25日、26日に国公立前期試験が終わり、昨日は予行、みんな元気な顔を見せてくれました。が、心中は複雑だと思います。私立の結果が良かった人もいれば、思わしくない人もいる。国公立の2次試験で「大問一つ、落とした...」という人もいる。それを見ながら、1月に行った教え子の結婚式を思い出しました。

 77期生より8歳年上の教え子が先日結婚し、式に招待してくれました。最近の結婚式では、新郎新婦から招待者1人1人にメッセージカードをくれるようで、そこには「先生が卒業時に僕にかけてくれた『成績の良し悪しではなく、本当の意味で君は生きる力がある、賢い人』という言葉が、今でも自分自身の支えです。」と書いてくれていました。

 彼は文化祭でも、まさしく縁の下の力持ちでした。目立たないけど、彼がいなかったら、あのクラスの文化祭は絶対にまとまらなかったと思います。しかし入試では、当時のセンター試験がふるわず、志望校には入っていなかった福井大学に進学しました。彼なら福井でしっかりやってくれるという自信はありましたので、安心して送り出しました。建築系の仕事を希望されていましたが、大学でしっかり勉強して、大手のハウスメーカーに就職し、今は東京で街づくりの仕事をしているそうです。大学は志望校ではなかったけど、自分の希望する職業に就け、高校時代から付き合っていた彼女と結婚した幸せな教え子を見ることは、教員としてこれ以上ない喜びです。

 努力して、志望校に合格することは素晴らしいことです。しかし、進学した大学に値打ちがあるのではなく、そこで一生懸命学び、多くの経験を積み、成長することに価値があると私は思います。自分が入りたかった学校に進学しても、不平不満を言う人はいます。そうでなく、自分の今の居場所で精一杯楽しみ、頑張ってほしいと、毎年卒業生を送るたびに思います。

 77期生はよく頑張りました。しかし、その努力が報われなかった人もいます。が、報われなくても、努力したことは皆さんの宝であり、これからの生きる力に繋がります。

 77期生卒業おめでとう!

(写真のアップがうまくいかず、字ばかりになってしまいました。残念!)