先週から国公立前期の発表が始まり、昨日で大方の結果は出ました。講習で一緒だった人には、自分の携帯にも連絡してくれるようお願いしていましたが、全員きちんと報告してくれました。
毎年のことですが、「なんでこの子が不合格なの...」と、私も寝込みたいぐらいショックを受けることはあります。今年もありました。それが倍率3倍の世界なのかと思います。明日は国公立後期試験です。この数日で気持ちを立て直して受けに行くのは、本当にしんどいです。それだからこそ、中期後期の合格は値打ちがあります。昨年も前期で神戸大学不合格だった生徒が、後期で同じ神戸大に合格したケースもありました。あとひと踏ん張り、元気を振り絞ってきてください。心から応援しています。
またここ数日、浪人生も電話や直接会いに来てくれて、合否の報告してくれています。今日は、76期生で東京大学理Ⅰに合格した人も来てくれました。
彼とは、秋に予備校訪問した際に、いろいろ話をしました。在学中は元気な生徒でしたが、秋に会ったときは「...しんどいっス。しんどいことしかないです...」と暗い表情でした。今日久しぶりに会って、一年間の浪人生活を終えてどうだった?と聞くと、こんな答えが返ってきました。
「浪人生活は、"終わってみれば充実した一年でした"...というような単純なものじゃない。現役のときは、頑張っている自分が好きと思うときもあったが、浪人したら頑張って当たり前で、劣等感にさいなまれ、孤独で辛かった。でも、心のどこかで、"自分はこれだけやってきたから、もう少し頑張ってみよう"と思える自分は幸せだと思った。」
彼の話は深く、何度か聞き直してようやく文字にすることが出来ました。きっと高みを目指して、(彼のことばを借りれば)吐くぐらい頑張った人しか見えない境地なんだと思います。そして最後はこう言ってくれました。「これからですよ。頑張らないといけないのは!」...その通りです。大学合格はゴールではない、スタートです。