「冬」の題詠。 互撰で上位10首を紹介します。
吹く風に今年が終わる寂しさとまた来る年の希望をのせる あ。
足早に街行く人の顔面は真っ白肌に映える赤鼻 トナカイ
目覚ましで起きて感じるこの寒さ布団くるまり二度寝する朝 織田作之助
制服の袖からのぞく指先をあたためようと吐く息白い 詠み人知らず
ふゆのそらちこくするよとははのこえむだなていこうあとごふんだけ 最弱のボーマンダ使い
車窓から家路を急ぐ人の群れ誰も無言で手はポケットに 市川浩
人生は辛いことなど砂の数布団に入り記憶を消そう パンくん
雪の下寒さに耐え桜の芽わたしも共に春待つばかり 白凍花
お正月子どもの時はうれしいが大人になれば財布寂しく Yes or Yes
たくさんの具材を入れてぽかぽかだ家族で囲む幸せの味 あめちゃん