2016年アーカイブ

21期生羅生門

~三者三様の言い分がある~ 下人、五人 1、俺は下人だ。先ほど死人の髪を抜いている老婆を見つけ、何かよくないことをしているのだと思い、問い詰めたのだが特に面白いことは出てこなかった。その上奴は自分がしていることは仕方がないことであると主張している。困った。言っていることはただの言い訳だが、道理が通っている気がしないでもない。これ以上はやめておこうか。いや待てよ。ひょっとすると奴の言っていること...

スクーリング歌集 2年6組

   旭岳 六月にした雪合戦 温泉入って貸切り状態                         皐月    雨の中自転車こいだ私達 風にも負けずかなりの強者                         とうきび汁    待ちぼうけ人も疎らな林道にバスの姿は未だに見えず                         檸檬さん    雨の中輝き残る青い...

スクーリング歌集 2年2組

   ドキドキとワクワク胸に出かけたらたくさんできた思い出の花                         リリー    北海道思ったよりも寒いけどソフトクリーム食べすぎました。                         あかりんご    砂利道を少し歩くと見えてくる 青く輝く美しい池                         ましろ    ...

スクーリング歌集 2年1組

2年生は6月15日から18日まで北海道に行ってきました。 旭山動物園。富良野、帯広などで班学習。小樽。 思い出を短歌に詠んだうちの数首を。    北海道六月なのに十四度 寒さに負けずソフトクリーム                           みかん    半袖に情熱羽織り飛び出した 冬の名残りに大地も揺れる                           もどりたい...

セメント樽の中の手紙への返信

20期生 1年の現代文では、葉山嘉樹の『セメント樽の中の手紙』を読んで、手紙への「返信」を書きました。 そのうちの何編かをここに紹介します。作中人物の「松戸与三」の視点で書かれたもの、現代の高校生つまり自分の立場で書いたもの、さまざまです。   ※ こんにちは。手紙を読んだ松戸与三というものです。私はセメント開けの仕事をやっています。その途中で小箱を見つけました。 あなたの恋人はダムの一...