オンライン授業への道

 吉村知事によるオンライン授業準備の大号令!が出ました。

 本校では、生徒用のiPadもない、ネットワーク環境も十分でない、機材もないという「ナイナイ尽くし」の状況でしたが、『今できることをやって行こう』という思い、先生方の少しでも生徒の皆さんに安心してもらいたいという思い、そして現状に対する大きな不安と焦り・・・色々な思いが入り混じったなか、3年生の理系で、LINEを使った勉強会の試行実施を始めてもらいました。担当の先生方は試行錯誤しながら、一歩一歩前進してくださっています。また、個人面談等も試行でやってもらいました。最初、電話でいいのではないか、LINEに対する不安はないのかとこれまでの経験からの警戒心もありましたが、このいまだかつてない状況にあって前例に捕らわれることはナンセンスなのではないかと思ったことと、何より先生方の熱意に押されて、試行実施に踏み切りました。(もちろん、教育委員会に問い合わせて、使用OKという確認はしています。)

 その次に、まずは先生方全員が使えて、在宅勤務でも対応でき、できるだけ早く使えるようになるものを始動させようと学校情報システムを使った『質問受付システム』をスタートしました。生徒の皆さんには、これまでの課題や、この休校期間中に自分で学習していることでの疑問、あるいは勉強方法などについてなど、どんなことでも先生方に積極的に質問してもらいたいと思います。

 それと並行して、もう少し色々な機能のあるシステムを導入するために、プロジェクト・チームを作って検討を進めています。今日の午後は、そのアカウントが取得できたので、それを使って先生方にどんなことができるか、どんなことから取り入れていくのがいいのか、校内で研修会を開くにはどうしたらいいか、などを実際にアプリを体験しながら話し合ってもらいました。私も参加して、自分のスマホを使って、教えてもらいながらやってみました。そして、いわゆる「オンライン会議」というのをほんのちょっとですが体験することができました。大きな声では言えませんが、、、正直に言いますと、つい最近まで「アカウントって何?」というレベルでしたので、スイスイといろんなことをこなしている先生方からすると、「はあ?」という感じだったと思うのですが、でも!でも!オンライン授業と言われて、「はあ?」「無理---!」と不安な想いしかないという先生方も多いと思うのです。なので、できることから一歩ずつ、そしてできるだけトライしやすいように、またできる先生方にはどんどんチャレンジしてもらえるように、環境を整えていきたいと思っています。大切なのは、生徒の皆さんときちんとつながることができるようにするために、どれだけ学校が真剣に取り組むかだと思っています。それがアナログであれ、最新の技術であれ、まずは、ちゃんと生徒の皆さんとキャッチボールができるかなのだと思います。

 もちろん、授業がぜんぜんできていない今の状況、そして、6月からは・・・と今大阪のみんなが思っていることなのでしょうが、それに何の保証もないという現実、学校がたとえ再開しても、すぐに元通りになるわけではなく、さらに、いつまた休業せざるを得ない状況になるかわからないという予測・・・そういったことと、大阪の公立高校の現状からの、吉村知事の大号令なのだと思います。よくテレビに出演されていて、お話されている場面を何度か見ましたが、「やり方は現場に任せて、お金は出す!」と明言されていましたので、バックアップを大いに期待して、必要な物をリストアップしていきます。