「知事の判断で」

 緊急事態宣言の延長が、正式に表明されました。注目していた延長後の対策ですが、大型商業施設の営業の緩和やスポーツ等のイベントの制限も緩和されました。その根拠のエビデンスを示した具体的な説明はありません。何より、「緊急事態宣言の延長」と「一部の制限の緩和」というのは、理解できません。

 そして何より、昨日から伝えられていて、今日総理自らの言葉で聞いて、「どういうこと?」と思っているのが、一部の制限の緩和について、緊急事態宣言が発令されている都府県の『知事の判断で緩和するかどうか判断できる。」という国の態度です。医療崩壊と言われている大阪や逼迫してきている兵庫、東京・・・それぞれの状況を知事から詳しく聴き取り、どうすべきか判断するのが国ではないのでしょうか。たくさんの専門家がいて、意見を聞くことができるのだから、より的確な方策を決定することができるのではないでしょうか?緊急事態宣言発令の時は、大阪の知事が、「二週間かひと月は必要」と要望していたことは無視して、一律に5月11日までと決めたのではなかったのでしょうか?

 『知事の判断で』という言葉が、ものすごく他人事と思われているように感じられて仕方ありません。法律や理屈ではなく、感情の問題なのですが。

 とはいえ、肝心なのは、深刻な大阪の状況の中で、安全で安心な学校生活をしっかりと維持していくことです。それと同時に、生徒の皆さんの心身の健康も気がかりです。最近天候が不順なせいか、世代に関係なく、体調を崩しやすいようです。生徒の皆さんは(先生方も)GW明けで、体内時計が狂ったままだったり、なんとなく調子が出ないなということはないでしょうか。気になることがある時は、ほっておかずに、休息をとったり、心身を休めるようにしてください。とにかく無理は禁物です。これも感染症対策には必要なことだと思います。来週から考査一週間前ですね。体調を整えてのぞんでください。