ブログに掲載するのが遅くなりましたが、6月30日3限目に美術の授業を見学に行きました。
美術室に行くと「合評」が行われていました。作品を囲んで、担当の西村先生が作品についてコメントしながら、生徒の皆さんに質問を投げかけたり、時には作者(生徒)がコメントしたりして、ひとつひとつの作品をみんなで鑑賞していきます。中には他のクラスの作品も取り上げられ、様々な視点から説明が行われていました。
1学期に抽象表現を学んできたそうなのですが、驚いたのは、抽象表現について映像を観て理解するだけでなく、自分で考えて、意見を書くという時間が設定されていました。お題は、『1学期に学んできた抽象表現を今のあなたはどのように考えますか?』です。時間は5分。一斉に鉛筆を走らせます。
そして、全員が提出し終えたら、それは横においておいて(西村先生が目を通して後、また授業の中で共有するそうです。)、すでに授業が終わった他のクラスの生徒が書いている考えを紹介していきます。その中のいくつかを紹介します。
※自分の色を作ることが大切。
※はっきりした形がない分、伝えるのが楽しい。
※人の気持ち、置かれている状況で感じ取ることはちがう。わからないからこそ楽しいし、考えたら
いいと思う。
みんなそれぞれ、考えているのだなあと思いました。
授業の中で西村先生が話されていた次の言葉がとても印象に残りました。
『先生の想いは、みんなに探究の目を持ってほしい、自分の考えを持ってほしいということ。』
伝えたいことを明確に持って、様々に工夫をして授業をされていることがよくわかりました。