割り切れない想い

 昨日府教育委員会から、今日から部活動原則休止の通知が来たことはお知らせしました。突然ではありましたが、今の状況では当然だろうと思います。ところが今回は、多くの学校が9月に文化祭を予定しているということで、その文化祭に参加することについても制限があります。昨日もお知らせしたように、最終学年が参加する場合で、つまり3年生が参加する部は、文化祭に参加できるということ、そして、その部の発表が3年生だけでは成立しない場合は1・2年生も参加していいということ、また、3年生でなくても、文化祭に参加するのが在学中今年が最後と言う場合(2年生で引退する文化部がこれにあたります。)、今年の文化祭が、最後の発表の機会であれば、参加してよいというルールとなっています。

 今日、そろそろ会議に行かなければと思っていると、ひょこっとひとりの3年生が校長室にやってきました。「2年生で引退する文化部があるので、2年生にとっては最後の文化祭だから、「最終学年」という解釈に入らないのですか?」という質問でした。彼は3年生なので、自分はもう関係ないけれど、後輩のことを思うと、なんとかならないかという気持ちだということでした。おそらく、顧問のs先生方も同じ思いなのではないでしょうか。実はそこのとこは私も確認したいと思っていたので、午前中に教育委員会に確認済みでした。通知にも書いてあるように、「文化祭以降に、発表の機会が全くない場合、つまり文化祭が最期の活動になる場合」であれば、参加可能だとのこと。それはその通りです。普通に読解力があれば、そう読み取れます。でも、でも!です。クラスの活動や、有志の活動、体育祭の応援団の活動、そして公式戦がある部活動はその三週間前から練習が認められているのです。なのに、なぜ、運動部の「公式戦」にあたる場がなかなかない文化部の発表の場である文化祭なのに、それへの参加のための部活動がだめなのか・・・『こんな状況で、部活動をやりますか?』と言われたら、それはリスク回避のために、部活動休止はやむをえないと答えます。であるならば、他にもリスク回避するべきところはあるのではないかと思うのです。また、部活動だけが感染リスクが高いかというと、「数人で、距離を十分にとって黙って作品を制作する活動」と「大勢でひとつの教室で準備をする活動」では、どうなのでしょうか?と、色々考えずにはいられないのです。

 何が正しい答えかはわかりません。ただ、文化祭に文化部が活動できないというのが、私には割り切れない想いです。ただ、一番大切なことは、感染リスクを抑えること。朝JRに乗っていて、学校に着いたら担当の先生方とどのように話をしようと考えていて、茨木駅に着いているのに気が付かず、もう少しでそのまま乗っていくところでした。慌てて電車を降りて、「おっ!なかなか右足も回復してるやん!」と思ったのでした。

 春高の文化祭は18日ですので、12日で緊急事態宣言が解除されて、元のルールに戻れば、文化部も参加できます。そうなるかどうか、感染拡大がどれだけ抑えられるのか、何とも言えませんが、そうなるように感染防止に力を入れたいと思います。みんなで!!