1学期終業式で生徒のみなさんに伝えたこと

昨日(7月20日)、1学期終業式を行いました。新型コロナウイルス感染者数の急増や不順な天候に配慮して今回は放送で行いました。以下、私が生徒のみなさんに伝えたことです。要点を箇条書きで纏めました。ご一読ください。

〇 夏休みを迎えるにあたって2つ話をしたいと思います。1つめは土井先生の話です。

〇 文化祭の前日に土井隆雄先生に会ってきました。土井先生は、本校出身で元宇宙飛行士です。

〇 土井先生が天文部OBOG会設立総会で披露されたスピーチが今でも心から離れません。

〇 先生はまず「私にはミラクルサマーがある」と切り出し続いてこんなエピソードを語られました。 

〇 高校2年の夏、天文部の活動で、30センチの望遠鏡を使って火星を見たとき、自分は宇宙を仕事にすると決めた...という話です。私は感動しました。

〇 ミラクルサマーがなかったら土井先生は宇宙飛行士にならなかったかもしれない。

〇 さらに言えば、生徒のみなさんにとって、もしかしたら今年の夏がミラクルサマーかもしれない...そう考えると、ゾクゾクしてきました。

〇 今年の夏休みは、本気で自分と向き合う夏休みにしてほしいと思います。

〇 もう1つの話は個人的なことで恐縮です。二人目の孫が生まれました。

〇 遠くに住んでいるので、娘が送ってくれた動画を見ました。めちゃくちゃ可愛かった!

〇 その時、何故か二児の母となった娘が生まれたときのことを思い出しました。

〇 未熟児で生まれた娘を胸に抱いたとき、親としての大きな責任を感じました。と同時に、幸せな人生を送ってほしいと心から願ったのを覚えています。

〇 幸せな人生って何だろう?抽象的すぎるし、その時はよくわかってなかったと思います。

〇 しかし、今の私は少しわかったような気がしています。「幸せな人生」とは「自分らしく生きる人生」です。

〇 そう考える理由は、みなさんも良く知っているマズローの欲求階層説です。

〇 赤ちゃんはお腹がすいたら泣くし、眠い時はぐずる。これが生理的欲求。成長するにつれて愛されたいとか認められたいとか仲間がほしいとかいろんな欲求が現れ、遂には自己実現の欲求に行きつく。

〇 自己実現をわかりやすく言うと「自分らしく生きること」です。

〇 一番高次な欲求が「自分らしく生きること」なら、それを叶えるのが幸せな人生だと考えました。

〇 「自分らしく生きる」ためには、若い時に「自分の可能性を追求すること」が必要です。

〇 みんなの行く手には大学受験がありますが、これぞ「自分の可能性を追求すること」だと思いませんか?

〇 受験勉強はしんどいけどゴールのあるチャレンジです。しかも、このチャレンジは今しかできない。

〇 そうです。大学受験は「自分らしく生きる」ための武器を手に入れるチャンスだと言い換えることができます。

〇 そう思ったら少しは心が楽になるんじゃないですか?顔を上げて前を向いて頑張ってください。

〇 コロナの感染者数は増加の一途を辿っています。感染予防には細心の注意を払いつつ、達成感のある夏を過ごしてほしいと願っています。

〇 この夏がみんなにとってミラクルサマーになりますように!