SGH京都研修報告書より

8月1日から5日の4泊5日で行われたSGH京都研修については、このブログでもお伝えしてきました。この度、この研修の報告書が校内で共有されましたので、生徒の感想など一部をご紹介します。

実施後アンケートの結果、京都研修に参加して「とてもよかった」と答えた生徒の割合が93%、「よかった」と答えた生徒の割合が7%でした。本校でも他校でも様々な行事や研修を行っていますが、肯定率が100%になることは極めて稀です。参加した34名の生徒の満足度の高さがうかがえます。以下、プログラム毎の生徒の感想をピックアップしてみました。ご一読ください。

〈リーハイ大学オンライン研修〉

初日は上手くエンターさん(リーハイ大学の学生さん)と話すことができずとても不安でしたが、2日めからはコミュニケーションが取れるようにしようと班で決めて話してみたらとても良い反応を返してくださいました。そのことがとても嬉しかったし、自分に自信がつきました。また、ビジネスプランを考えるとき、以前よりも話し合いの内容が詳しくなっていたと思います。今回の研修に参加したことにより、質疑応答など英語で会話する勇気がついたと思っています。この企画を作ってくださったみなさん、ありがとうございました。

〈京大特別講義〉

京大の河野先生(副学長)のお話はすごく心に染みました。これからの日本を担う僕たちがこれからどうするべきかという課題へのヒントを得ることができました。

みんなと考え方を交流することによりLGBTQについて深く考えることができるようになりました。もともと興味があったし普段から意識している分野だけれど、勉強する機会も人と話す機会もなかなかなかったので貴重な体験ができたと思います。

〈京セラ訪問と西口氏との懇談会〉

京セラの日はとてもハードなスケジュールでしたが、貴重な体験がたくさんできてすごく楽しかったです。京セラの経営哲学や稲盛さんの人生をの話を聴いて凄く鳥肌がたちました。また、西口さんとのzoomは長い時間だったはずなのにとても短く感じました。※ 第6代社長で会長やCEOも務められた西口泰夫氏は三国丘高校定時制課程の出身です

SGH京都研修は、もとを正せば米国リーハイ大学研修が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったことを受けて、まさに苦肉の策で企画したものです。それがこんなにも大きな成果を生んだ背景にはいくつもの要因があると考えます。1つは、窮地を救ってくださった三国丘高校卒業生(河野副学長や西口元CEO)の存在です。お忙しい中後輩たちのためにお力を貸していただいたことに心から感謝いたします。2つめは、「ホンモノに出逢うこと」を何よりも大切にする三国丘高校の指導方針がブレなかったことです。手前みそですが、企画から運営、報告書の作成まで担当してくれた教員(チーム)に敬意を表します。3つめは参加生徒のモチベーションの高さです。こんなにもハードな研修メニューをこなすには相当のモチベーションが必要です。貪欲に学ぼうという意識を持って参加してくれたことが、素晴らしい成果に繋がったと思っています。

海外研修を含む本校の取組はまだまだ続きますが、SGH京都研修は三国丘高校らしさがギュッと詰まった取組だったと思っています。これからもいろんな取組を紹介していきます。みなさん(とくに中学生やその保護者のみなさん)が少しでも三国丘高校に興味を持ってもらえたら嬉しいです。