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CSⅡ(探究学習)生徒研究発表会を開催!三丘生らしさ満開

1月30日(月)、31日(火)の2日間にわたってCSⅡ(探究学習)生徒研究発表会を開催しました。1日目は1,2年生が体育館に集まって行う全体会。招待発表の富田林高校物理班を含む5つの班が大型スクリーンを使って発表しました。

最初に発表した「SGH7班」のタイトルは"スイスイ..."。電力を使わず、音も出ない、環境に配慮した掃除機を開発するというお話です。これを静電気を使って解決しようという奇抜な発想に驚かされました。オールイングリッシュの発表も圧巻でした。

「SGH8班」の"sopeful~水の要らない石けん~」は国連水会議でも動画が公表されるという注目の発表でした。発展途上国への事業展開などしっかりとしたビジネスプランもあり、とても感心させられました。

GLHS代表の「国語6班」は小学校4年生の国語の教科書の変遷に着目した研究でした。学習指導要領が改訂されても"ごんぎつね"が教科書に掲載され続ける理由は何か?など疑問を徹底的に追及する姿勢が素晴らしいと思いました。この班は三国丘高校の代表として2月4日のGLHS合同発表会でプレゼンテーションをします。

理系を代表して発表した「物理8班」は"最強のブーメラン"に関する研究です。舞台からいきなりブーメランを飛ばしたのにはびっくりしました。"最強"の定義から始まり、大きさや角度を変えて実験を重ねることにより科学的な手法で結論を導き出す論理性が素晴らしいと思いました。

最後は招待発表の「富田林高校物理班」です。"鋼球を用いた免震装置の磁石効果の研究"と題された発表は、試行錯誤を繰り返しながら自分たちの疑問を一つずつクリアしていったということがよくわかる発表でした。大阪サイエンスデイで金賞を獲得した「富田林高校物理班」の底力を見せてもらいました。

この日体育館で発表をみたのは生徒ばかりではありません。今年度は初めての平日開催ということもあり、大阪府内すべての府立学校のほか私立高校や近隣の中学校にも案内状を送付し、日頃探究活動を指導しておられる先生方にもご覧いただこうという企画を考えました。その結果、府立学校の先生が3名と私立高校の先生方3名の計6名にお越しいただき、発表をご覧いただきました。発表会終了後は別室で本校の取組についてご説明し、ご参加いただいた各校の取組について学ばせていただきました。とても実りの多い時間になったと感謝しています。

2日目は、体育館でポスターセッション、ホームルーム教室でプレゼンテーションと2か所に分かれた発表となりました。SSH運営指導委員の先生方等にお越しいただき、発表会後は担当の教員へのご助言をいただきました。ご指導いただいた先生方をご紹介します。

喜多  一  先生 (京都大学国際高等教育院教授)

橋爪 章仁  先生 (大阪大学大学院理学研究科教授)

村上 忠幸  先生 (京都教育大学名誉教授)

古屋 秀隆  先生 (大阪大学大学院理学研究科教授)

上野山 達哉 先生 (大阪公立大学大学院経営学研究科教授)

また、先生方以外に、大阪府教育センターカリキュラム開発部から小山田敏指導主事にもご出席いただきました。

この日、体育館でポスターセッションを行ったのは理系の33班、ホームルーム教室でプレゼンテーションを行ったのは文系を中心とした32班です。面白いテーマがたくさんありましたので、その一部を紹介させていただきます。

「国語7班」   ディズニープリンセスにおける女性像の変化について

「社会1班」   持続可能な公衆電話をめざして

「音楽2班」   Ghost Writerになってみた

「保健体育3班」 とにかくボールを飛ばしたい

「家庭2班」   米粉スイーツで日本を救う!

「英語2班」   サッカー実況から読み解く日本語と英語の表現の違い

「SGH2班」  サムライノート~道場の英雄から世界のHEROへ~

身近なことをテーマにして探究活動を進めるのは、多くの生徒にとって楽しいことなんだと感じました。学校としては、三丘生の探究心をどう受け止め、深めていくことができるのかが課題だと感じています。先にご紹介した先生方のご助言の中にも、大学レベルの知識が必要な時は思い切ってその門を叩くことも大事だという趣旨のお話がありました。ありがたいことです。

ブログを読んでくれている中学生のみなさんは、是非、将来の高校生活をイメージしてみてください。大学や大学院に行って自分の興味関心のある事を突き詰めたいのなら、学問への関心が不可欠です。正解のない(テストでは測れない)探究学習が未来の自分にとってどれだけ大きな力になるのかを感じてもらえれば嬉しいです。