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三丘音楽祭! 自由曲は何と...生徒が作詞作曲 サプライズもあって大盛り上がり!

 三国丘高校では、今、三丘芸術祭を開催しています。三丘芸術祭というのは、芸術の授業の発表・展示会です。三丘芸術祭には「音楽」「美術」「書道」の三部門があります。今日はその中から三丘音楽祭についてリポートします。三丘音楽祭は昨日(11月10日)の放課後、多目的室で行われました。

 1年生で「音楽」を選択している生徒は5クラスに分かれて在籍しています。その5クラスがコーラスに挑戦するのが三丘音楽祭です。コーラスは勿論、クラス全員で歌います。課題曲と自由曲があり、今年の課題曲は、詩:谷川俊太郎、曲:信長貴富の「きみ歌えよ」です。みなさんも一度は聴いたことのある歌だと思います。

 自由曲の方は、何と! 生徒が自分たちで作詞作曲した歌をコーラスに仕上げて歌うのです。これがどんなに難しいことなのか、音楽のド素人の私にもよくわかります。しかも、本番で配付されたプログラムをみて二度びっくりです。作詞や作曲は一人でするものだと思っていましたが、多いクラスは15名の名前が並んでいました。頭の中が?でいっぱいになりました。

 各クラスの発表の前に司会者(これも生徒です)が自由曲の紹介をするのですが、あるクラスの紹介文の中に「みんなで意見を出し合って作った...」という一文がありました。作詞や作曲を複数人でしようと思えば、例えばテーマやコンセプトをしっかり決めておくことが求められるでしょうし、一つの作品に仕上げるには専門性があって民主的なリーダーシップをとることができる人がいなければ不可能です。ただ単に、作詞作曲を生徒が行うと言えば簡単にきこえますが、これは想像以上に大変なことだと思います。そんなことを考えながらコーラス発表を聴いていると胸がジーンとしてきました。

 私は、その後審査員として各賞の選定をしました。6人の審査員の中には声楽のプロとして活動し各種コンクールで審査を担当する先生にも入っていただきました。今年は特に甲乙つけがたいと仰っていただけたことがとても嬉しかったです。

 各賞が決まり会場に戻った直後です。我々教員が生徒には内緒で準備していたサプライズを発表しました。教員によるコーラスです。曲は中島みゆきの「時代」...大真面目に練習をして大真面目に発表しました。生徒たちへのリスペクトの気持ちを込めた一曲です。歌い終わった後の生徒たちの拍手喝采をきいて、忙しい中だけど頑張って練習して良かったと思ってくれた教員は多いと思います。私も端っこに立って歌わせてもらいました。

 私の勝手な解釈ですが、生徒と教員の関係性ってとても大事だと思います。真の信頼関係を築くには、教員も真剣に取組んでいるということを示す必要があります。そういった意味でも三丘音楽祭は大きな役割を果たしていると感じました。