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快挙!チーム「ノンレフコン」が高校生ビジネスプラン・グランプリ全国BEST100

 三国丘高校では、毎年、全国高校生ビジネスプラン・グランプリという大会に応募しています。本校は、この大会で過去に全国優勝を2回獲得したという輝かしい実績を誇っています。

 今年度挑戦したのは、2年生4人で構成されたチーム「ノンレフコン」。ノンレフコンの発想の出発点は"ケチャップの中身を完全に使い切ることができない"という悩みでした。誰でも一度は経験したことのあるこの感じを解消するために4人が考えたのは、注射器の原理を応用した全く新しい仕組みです。ケチャップだけではなく将来的には他の調味料や美容用品への横展開も狙う意欲的なビジネスプランで、素材にもこだわりSDGsへの配慮も忘れないというスグレモノです。

 ビジネスプランですから、単なる製品開発ではありません。この製品を商品として市場に出した場合収益に繋がるのか...原材料費とか製造コストとかも計算したプランを立てるのは並大抵のことではありません。三国丘高校が独自に設定している授業(CreativeSolutionⅡ)で練り上げたこのプランが全国で認められたという訳です。

 大阪府の高校でBEST100に選ばれた高校は僅か4校。その中で公立高校は三国丘高校のみです。12月26日(火)には、このグランプリを主催する日本政策金融公庫などがプラン発表会&表彰式を開催し、全国にライブ配信されました。また、週刊大阪日日新聞社からの取材も受け、特集コーナーの一角に掲載されることが決まっています。取材の時のやり取りの一部をご紹介します。

Q ノンレフコンはどんなチームですか? 4人の役割は決まっているのですか?

A 間違っているかもと思っても意見を出し合い議論できるところが自分たちのチームの良いところ。常にみんなの意見を肯定しつつ新しいアイディアを出してくれる人やイメージを図にするのが上手な人、話し合った内容をわかりやすく記録できる人など、それぞれの役割分担は自然にできています。

Q 製品開発のきっかけは?

A ケチャップが使い切れないイライラを何とか解消したいと思ったからです。

Q ビジネスプラン作成で苦労したことは?

A 自分たちの考えをもとに企業にヒヤリングをしたり、学校にある3Dプリンタで試作品をつくったりしました。また、ビジネスなのでコストカットを考えることにも苦労したし、環境面を考えてプラスティックを使わない工夫が難しかった。これについては、フィリピンに行ったときに現地の大学生が言っていた植物性プラスティックの話がとても助けになりました。

 三国丘高校に関心を持っていただいているみなさんにはもう既に周知のことですが、ビジネスプラン・コンテストでの実績は本校が誇ることの一つです。今回のノンレフコンもそうですが、製品を開発し、それを商品として売り出すという過程には文系の学力と理系の学力の両方が不可欠です。これは、まさに今求められている文理融合型学習です。

 もし、三国丘高校を志望校の一つに考えてくれている中学生がこの記事を読んでいてくれるなら、是非きいてほしいことがあります。高校は3年間のあなたの高校時代を想像できる学校を選んでもらうのが良いと思います。もし、ビジネスプランに興味がある人がいれば、三国丘高校で仲間と一緒にプランを練る自分の姿が想像できると思います。74期生でビジネスプランに取り組み世界一になったチーム「レルカップ」の一人は東京大学に進学しました。ビジネスプランに取り組んだことが今の自分に大きく役立っていると言ってくれています。下の写真は、取材を受けている場面と、3Dプリンタの研修を受けている場面の写真です。この記事を読んでくれた中学生のみなさんの夢が広がれば嬉しいです。