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JPX(日本取引所グループ)が注目! 本校の大塚先生にロングインタビュー!

 いきなりJPX(日本取引所グループ)と言われてもピンとこない人が多いと思います。実は...JPXというのは、20031月に、東京証券取引所と大阪証券取引所が合併して誕生した組織なのです。もっと具体的に言うと、有価証券の売買や市場施設の提供、相場の公表や売買等の公正性の確保などを行っている日本の金融市場の中核を担う唯一無二の存在ということになります。

 JPXは、高校生を含む幅広い世代に対して総合的な金融経済教育を展開するため「JPXマネ部!ラボ」というサイトを運用しているのですが、何と、そこに、本校社会科(政治経済)の 大塚雅之先生へのロングインタビューが掲載されました。

 以下、この記事の中から私が気になったことを書いてみます。最後にリンクを貼りましたので、是非ご覧ください。

 「金融経済学習に注力する理由を教えていただけますか?」という最初の質問に対して大塚先生はまず「金融経済学習に力を入れるのは"人生で役立つ"と生徒に思ってもらえる授業を行いたいからです」と答えています。先生は、これまでの指導経験から、どんな生徒でも知らないことを理解したいという気持ちを持っていると言い切ります。生徒に"人生で役立つ"と思ってもらうことで学ぶ意欲が格段に向上するということなのでしょう。この質問に対する答えはこんな言葉で締めくくられていました。「授業がつまらなくて寝てしまうのは、教える側に責任があるのです。おもしろい授業をすれば、生徒たちは聞いてくれます。教員は人にものを教える立場ですが、実は生徒から教えられることがかなり多いと感じています」。私は何度も大塚先生の授業をみせてもらいましたが、授業中に寝ている生徒は一人もいませんでした。先生ご自身の授業に対するポリシーもあるのでしょうが、生徒にしてみれば、面白すぎてあっという間に過ぎてしまうような授業なのかもしれません。

 大塚先生は、行動経済学のカードゲームを考案し自身の授業で活用されていますが、そのねらいについて「人間は必ずしも合理的な行動を取るわけではないことを実感させること」と述べています。また、この教材は、生徒たちの考える力を養う意味でも有効だと評価しています。このブログをご覧いただいている皆様の中には社会科の先生がいらっしゃるかもしれません。勝手に書いたら怒られそうですが、この教材(カードゲーム)に関心を持たれた先生は、三国丘高校の大塚先生までご相談ください。

 インタビューの最後に、金融経済教育に関心を持つ生徒とその親御さんへのメッセージを訊かれ、こう答えています。(以下原文のまま)金融に対して「怖い」というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、金融の仕組みは人生の選択肢を広げるものでもあります。生徒たちにも、具体例をあげて説明するようにしています。たとえば「奨学金の制度がなかったとしたら、お金のない人は学校に行けないんだよ」といった話です。金融経済教育は、自分の豊かさのためだけのものではなく、社会のためになるものであることを、理解してほしいと願っています。保護者の方にも、そうした視点と意識を持って、子どもたちに教えていただけたらよいと考えています。 

 ここまで読んでいただいてありがとうございます。今回のコラムは、生徒の活躍といった華々しい内容ではありませんが、三国丘高校の強みを具体的に表現できたのではないかと思っています。保護者のみなさんや子どもを教育する立場のみなさんはこの記事をどんなふうに読んでいただけましたでしょうか。私見に過ぎませんが、もし自分が高校時代にこんな先生に教えてもらっていたら、人生の選択肢が増えていたかも...と思ったりします。

 インタビューは次のURLからご覧いただけます。

金融経済教育とは「自らを豊かにするもの」であるだけでなく、「社会のためになるもの」との視点を持つことが重要 | JPXマネ部!ラボ