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生徒会が新企画を検討!赤十字の協力で意見交換会を開催

 三国丘高校の生徒会については、以前、このブログでも紹介をさせていただきました。憶えていてくださる方がいらっしゃったら、とても嬉しいです。どんな内容かというと、生徒会選挙の考え方が他校とは全く違うということです。シンプルに言うと、本校の生徒会選挙はアメリカ合衆国の大統領選挙と同じ考え方であるということです。具体的に言うと、他校の生徒会選挙の場合、生徒会長をはじめ役員数名以上をそれぞれ選ぶ選挙をしますが、三国丘高校の場合は、生徒会長選挙しかしません。米国の大統領選挙は大統領しか選ばないのと同じ考え方です。副大統領以下は大統領の権限で指名しますが、これと同じ考え方で、生徒会副会長以下の役員はすべて当選した生徒会長が指名します。指名された役員は、選挙時の会長の公約を実現するために仕事をするということになります。

 前置きが長くなりましたが、その生徒会が、新企画を検討し始めたというニュースが入ってきました。1年生から生徒会に持ち込まれた企画を受け、実現に向けた第一歩を踏み出したということになります。内容は「献血」に関することです。まだ、どんな形で実現するのかわかりませんが、以前にも別件でお世話になった耳原総合病院の医師に仲介していただき、生徒会役員と発案者の生徒が堺東駅前にある、日本赤十字社の献血センターにお邪魔し、センター職員の方のお話を伺いました。その上で、本校生徒会としてどんな取組が相応しいのか、相談をしてきたというのです。以下、この席に出席した生徒会役員から私に届いた文面を抜粋してご紹介します。是非読んでみてください。

 生徒会の一員として、赤十字の方々と医師との意見交換会に参加しました。その中で議題に上がったのは、現在、高齢者が増えて、血液がより必要な状態なのに、若者の献血者が減少していることです。このようなことが喰い止められないのであれば、今までと同程度の医療を維持することは難しくなるとのことでした。また、注射が怖いことという意識が根深かったり、献血とはなにか、献血はどこで出来るのかという知識があまり知られていないことが若者の献血者が増加しない理由だとおっしゃっていました。堺東のほんとに駅前に献血ルームがあり、そこに行ってみるだけでもいいから、ぜひ見に来てほしいともおっしゃっていました。そうすることで献血に対する険悪感は少なくなるのだと思います。更に、今後は校内での献血の広報活動を積極的に行う予定なので、主体的に参加していただけると大変有り難いです。

 三国丘高校の生徒会が生徒主体で新事業にチャレンジする姿は、校長として非常に頼もしいですし、保護者の皆様はじめ社会の大人の目線でも好ましいことに映るのではないでしょうか?また、こんな風に主体的に動く生徒会やそれを応援する学校の伝統に憧れを抱いてくれる中学生も少なくないと思います。ちょっと大げさかもしれませんが、三国丘には、ちょっと大人に近づける生徒会活動があると、私は思っています。