3年学年集会 進路指導主事から「合格のカギ」を伝授

 今日は3年生が多目的ホールに集合し、進路指導主事の先生の話を聴きました。真剣に聴き入る表情やメモを取る仕草に集中力の高さを感じました。私も真剣に聴いていると、とても納得感の高い内容でした。講話の後半に「合格のカギ」という話が出てきましたが、特にこの話は共有したいと思いましたので私なりに纏めました。三丘生の保護者の皆様は勿論、中学生やその保護者の皆様にとっても興味深い話ではないかと思います。是非ご一読ください。

 志望する大学に合格するためには「合格のカギ」というものを理解しておく必要があります。カギはいくつかありますが、まずは"受験は特別なことではない"と認識することです。受験は人生の通過点であり"今の自分は特別な存在ではない"ということをちゃんと自覚しておくことが重要です。

 もう少し具体的に言います。受験生である自分は特別な存在だから...という理屈で自分に甘えた人は伸びないということです。例えば、受験生だから受験科目に関係ない科目の勉強はサボるとか、受験期になると学校を休んで塾の自習室に行くとか...これらは、自分は特別な存在だという甘えのもとで現れる行動です。難しいと感じるかもしれませんが、受験生だからこそ周囲をみるくらいの心の余裕を持ってほしいのです。

 心に余裕があるかどうかは生活リズムの乱れや睡眠時間の不足という現象となって現われます。生活リズムが崩れ睡眠時間が不足すると心の安定が損なわれ周囲が見えなくなってきます。そうすると自分は受験生だからという甘えに逃げ道を求めて焦ってしまい、先に言ったような行動に出るという悪循環に陥ることになります。そうならないようにすることも「合格のカギ」です。

 また、先輩たちの合格体験記を読むとよく出てくるフレーズがあります。それは「今しかない高校生活を最高のものにしてください!」という一文です。要するに、受験勉強を頑張りつつも学校行事や部活動などにも真剣に取組んでほしいというのが先輩たちの思いなのです。裏返して解釈すれば、悔いのない高校生活を送った人が志望大学に合格しているということになります。悔いのない高校生活を送ること、これも「合格のカギ」と言えます。

 どうでしたか?「合格のカギ」のお話とあわせて進路指導主事の先生が説明した「77期生(現3年生)の進路指導目標」についてお伝えします。『77期生全員が納得して志望校を決定し、最後まで諦めずに努力し、進路実現する』。これが目標です。「納得して決定」するというのは自分で決めることであり、自分で決めたからには初志貫徹する覚悟を持たなければいけません。それを行動化したのが「最後まで諦めずに努力」することであり、その結果として希望する進路が実現するという意味です。何より大事なのは後悔しないことだということです。

 進路指導主事の話を受けて生徒たちの前に立ったのは生徒会担当の先生です。6月9日(日)10日(月)にある文化祭で後輩たちに良い背中を見せてやってほしいという話が語られました。今日の学年集会は短い時間でしたがとても内容の濃い時間だったと思います。高校3年生を経験するのは人生で今しかないと思うので、大変だとは思いますがしっかり楽しんでほしいと思いました。