「すべて出し切った!」キャプテンの言葉に感動

 三国丘高校には、三丘体育会という組織があります。運動系部活動で青春の汗を流した卒業生のみなさんがクラブの垣根を超えて集う会で、現役の運動系部活動にも毎年たくさんの支援をいただいています。その三丘体育会の校内事務局の先生が発行してくれているのが「三丘体育会報」です。

 この度、5月1日付けで〈インターハイ予選GW前半戦速報2〉が発行されましたので読んでみたところ、感動する記事に出逢いました。男子ハンドボール部キャプテンのコメントです。男子ハンドボール部は惜敗し3年生は引退を迎えています。以下、原文のままです。是非読んでください。

☆試合結果  ● 三国丘 18 ー 18 鳳 ○

『すべて出し切った!』

 今まで本当にお世話になりました。50分間フルに戦いペナルティスローコンテストの激闘の末、鳳高校に敗れました。試合直後は引退という実感があまりなく、終わってしまったという喪失感のみでした。時間が経つにつれ、引退の実感と悲しさが沸き上がってきました。

 それと同時に、本当に三国丘高校の男子ハンドボール部に入部して本当に良かった、この仲間に出会えて本当に良かったと思えました。試合会場は三国丘高校で、たくさんの方に応援に来ていただけました。コートの中から周りを見渡せば、たくさんの方が自分たちを応援してくれていると思うと、本当に元気が出ましたし、感動で涙が出ました。応援していただいた皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 キャプテンとして、ゴールキーパーとして、このチームで最後まで戦い抜いたことを本当に誇りに思います。皆さん本当にお世話になりました。78、79期生のことも応援よろしくお願いいたします。

 朴訥かもしれないけれど感情のこもった文章は彼の人間性を表していると思いました。同時に、三国丘高校における部活動の意味の大きさを再確認させてもらいました。男子ハンドボール部が積み重ねてきた経験は、それ自体が宝物です。それは他の部活動でも同じことです。葛藤や連帯感を今(高校生の間に)経験することは社会でリーダーとなるための訓練であり、生きる指標として人生が終わる瞬間まで自分を支えてくれる宝物です。勝負には負けたかもしれませんが、勝敗以上に価値ある経験を積み重ねた男子ハンドボール部に拍手を送りたいと思います。引退はゴールじゃないぞ!人生の挑戦は今始まったばかりです。

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