人間は憧れないと成長しない...と、私は思うのですが、みなさんどう思われますか?ゴールのないレースがないように、憧れのない人生は目的地のない旅と同じだと思うのです。1年生と2年生の保護者のみなさんは、今日帰宅したお子さんに「結団式はどうやった?」と訊いてみてください。興奮して語りだしたお子さんは、三丘生として憧れを見つけ出した人です。
体育祭結団式というのは、体育祭を戦う4つの団が心を一つにするための集会です。団の構成は各学年から2クラスずつの6クラスですので、40人×6=240人です。団には団長や副団長がいます。3年生です。1年生からすれば2年後の自分の姿、2年生にしてみれば来年の今日の自分の姿ということになります。まずは、写真をご覧ください。
団長が語ります。私が聴いても聴き惚れるようなスピーチばかりでした。まさに民主的なリーダーシップがここにあると思いました。
体育祭のメインイベントはやはり応援合戦です。3年生の掛け声に合わせて1,2年生が団扇を振りかざしたり足を踏み鳴らしたりします。動きを合わせることによって心が一つになっていく様子を見ました。これこそが三国丘の伝統だと感じました。
体育祭は何のためにやるのか?と問われたら、私は「生徒が"憧れ"を持つため」だと答えます。体育祭でカッコいいところを見せてくれる3年生のようになりたいと思うだけではありません。学校生活の他の場面でも目標となります。文武両道をめざす三国丘高校ですので、行事も部活動も勉強も、それぞれの場面で目標となる先輩がいます。そんな憧れが身近にいるというのが三国丘高校の良いところです。
今日、凄い話をききました。応援団で中心的な役割を果たしている3年生が、ある先生のところに来て模擬試験の結果を見せたそうです。その生徒曰く「応援団ばっかりやって成績が下がったって言われたら嫌やから頑張りました」...自分自身のことを客観的に見て、努力をして、こんなことが言える三丘生がいるんです。勿論、これを全員に求めようとは思いません。三丘生なら、体育祭と同じように、他のことにも青春を感じられる人であってほしいと思うのです。この言葉も後輩たちの"憧れ"になるのですから。
中学生のみなさんに私からのメッセージです。世の中って人と人の繋がりでできています。だから、みなさんも、生徒と生徒がより強く繋がっている高校を選んでほしいなぁと思います。
体育祭本番は9月20日(金)。三丘生の青春が完全燃焼する日になることを、心から願っています。