今日は、後期生徒会長選挙の立会演説会がありました。最初の演説が始まる直前に、社会科の先生から教えてもらったことを書きます。三国丘高校生徒会長の選び方はフランス型だそうです。
フランスの大統領選挙は、とても単純でわかりやすいです。まず、立候補できるのは、国会議員や地方議員の署名を500以上集めた18歳以上の国民です。立候補者が揃えば国民による直接選挙が行われます。
三国丘高校の生徒会長選挙も単純でわかりやすいシステムです。まず、立候補できるのは、20人以上の推薦人を集めた生徒です。立候補者が揃えば全校生徒の前で立会演説会が開かれ、その直後に直接選挙が行われます。
今話題のアメリカ大統領選挙は、国民が選挙人を選ぶ方式ですが、選挙人は予めどの候補者に投票するか公表しているため、考え方によれば、直接選挙と同じような意味合いと捉えることもできそうです。いずれにしても、三国丘高校における生徒会長選挙の方式はずっと長い間引き継がれてきたものです。フランスやアメリカが、まず大統領を選ぶように、三国丘高校でも、まず生徒会長を選びます。そして、フランスやアメリカの大統領が長官など国政の中核を担うスタッフを任命するように、三国丘高校でも、選挙で選ばれた生徒会長が副会長以下のスタッフを指名します。指名されたスタッフは、生徒会長の公約を実現するために頑張るということになります。
政治の世界で、候補者が公約を掲げるように、三国丘高校でも、立候補したすべての候補者が今日の立会演説会で公約を発表しました。私が憶えている範囲ですが、今日、演説をした4人の候補者の公約は次のとおりです。
〔候補者A〕文化祭、体育祭等学校イベントの活性化、新企画の公募
〔候補者B〕体操服の改善、三丘祭をチャリティコンサートに(収益は子ども食堂等に寄付)、クールビズ週間や1日私服ディの設定
〔候補者C〕更衣室の混雑解消のため棚を設置
〔候補者D〕食堂メニューの追加、目安箱の活性化、土日自習室開放、体育祭競技の追加
三国丘高校の校訓の1つに「自主自立」というものがあります。「自主自律」ではなく「自主自立」です。"自分から自分を律する"のではなく、"自分で立ち上がる"のです。まさにその考え方の象徴が生徒会長選挙です。自分が訴える主張や公約で支持を集め、自分が立ち上げた組織が自分たちの力だけで公約を実現するのです。
今回の立候補者は、なんと!4名とも1年生でした。体育館いっぱいの全校生徒は、候補者と応援者の演説に聴き入っていました。過半数の得票を得る候補者がいなければ上位2名の決選投票が行われます。演説は4名とも(応援演説も)、本当に素晴らしかったです。