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みんなにとって忘れられない体育祭です。ありがとう!

 お待たせしました。金曜日に開催された体育祭のご報告です。自分のことを最初に書くのは、明らかに順番が違いますが、許してください。私は、保健体育の教員として大阪府に採用されてからほぼ40年です。その間、いろんな府立高校でいろんな体育祭を経験してきましたが、今回の体育祭は一生忘れないと思います。

 こんなに暑い夏は誰も経験したことがなくて、しかも、全然秋が来なくて...。去年の体育祭も相当暑かったので、開催日程をさらに遅らせて...今年はだいじょうぶだろうと思っていたのに、あの暑さです。生徒や教職員、それに、観覧に来てくれる保護者のみなさんの健康と安全を守りつつ、この日のためにずっと頑張ってきた生徒のみなさんの思いを叶えるにはどうしたら良いのか?開催日の1週間くらい前からずっと悩んでいました。

 当日の朝、私が出した結論は、自分一人で悩むのをやめることです。体育祭を所管する生徒指導部長、生徒の健康を一番に判断してくれる保健部長、そして、この体育祭を準備する生徒を一番近くで見てきた体育祭主担当の先生など関係する先生方の意見を訊いて、短縮開催(午前中)を決めました。体育祭主担当の先生から、段取り良く進めることができれば、午後の種目を2つ程度午前に移すことができるのではと提案してもらったので、午前に移す2種目を決めました。

 その後、生徒会長ほか生徒会執行部の代表者に来てもらい、校長室で、短縮開催や2種目繰り上げのことを伝えました。苦渋の選択であることを理解してくれたと思います。頷いてくれた時には心からほっとしました。健康や安全のことですので、校長として判断せざるを得ませんが、体育祭は生徒が創る学校行事です。生徒会執行部も苦しい立場だったと思います。

 当日の8時30分時点のWBGT値は「運動は原則中止」の判断をする31に迫っていました。全教室冷房や三丘会館2階の開放をはじめ、考えつく限りの熱中症対策をしていただいていたので、後は、祈るような気持ちで体育祭の進行を見守っていました。

 さすがに三国丘高校だと思いましたが、非常に段取り良く進む中で、団対抗リレーを実施してほしいという要望が団長から上がってきました。進行を仕切ってくれている体育祭主担の先生に訊いたところ、綱引きの進行方法を工夫することによって何とかなると思うとの答えが返ってきました。正直な気持ちを言えば、この暑さで、朝の苦渋の判断を超える3つめの種目を入れることが正しいのかどうか迷いに迷いました。しかし、最後は、生徒の一番近くにいるこの先生の判断を信じようと思いました。

 結局、重症の熱中症を出すことなく体育祭を終えることができたのは、先生方の連携の強さと生徒の理解力の高さ、さらには、お越しいただいた保護者のみなさんのご協力のおかげであったと感謝しています。この季節としては考えられないような高温多湿の中、みんなの気持ちが一つになってやりきることができた体育祭を、私は、一生忘れないと思います。

 記録写真を撮ってくれていた先生や複数の生徒から、校長ブログに使ってください...とたくさんの写真データをもらいました。とても、全部を載せられるような枚数ではないので、勝手ながら私が選ばせてもらった写真を載せます。三丘生は思い出として、三国丘高校をめざす中学生は、高校生活の素敵なページを覗くつもりで見てください。

 最後に、写真をもう1枚。これは、体育祭の前日に3年生の教室が並ぶ1階の廊下で見つけたメッセージです。3年生の担任の一人が書いたそうです。私には、この体育祭を巡る教員の思いを代表しているように見えました。

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