1月24日(金)の午後、体育館に集まった生徒たちに那由先生(南極にいる生物科の山本那由先生)が昭和基地から呼びかけました「おはよう!」。その瞬間の興奮と拍手喝采は一生忘れないと思います。私と同じ思いを持った生徒は少なくないでしょう。
この日は、テレビ局も2社、取材に来てくれていました。そんな中始まった「南極授業」です。昭和基地で働いておられるみなさんや研究者の先生方が次から次へとテンポよく出演してくださって、クイズやトークで楽しませてくれます。どんどん引き込まれていく自分を感じていました。
実は、この日「南極授業」を受けたのは生徒だけではありません。私立高校を含む多くの学校の先生方や卒業生のみなさん(第7期卒業で88歳の大先輩も10名以上来てくださいました)もたくさん来ていただきました。
今年、こんな授業ができるのは、全国で2校だけです。というのも、今回、砕氷船しらせに乗って南極の昭和基地に行くことができたのは、全国の教員のうち2名だけだからです。三丘生は、厳しい選抜を勝ち抜いて夢を叶えた那由先生がいてくれるからこそ、この授業を受けられるわけです。
南極からの授業は、那由先生のナビゲートでどんどん進みます。食堂からの中継やプランクトンの採取に那由先生が同行した時の映像などが流れます。昭和基地で最先端の研究を続けておられる先生方が直接三丘生に語り掛けます。こんな贅沢な時間が他にあるでしょうか?研究の目的や手法、研究者として南極に立ちたいと思ったきっかけや夢のお話を聴かせてくれます。そのうちに、どうしてこの方々はここまで協力してくださるのかと不思議になってきました。研究とか観察とか...本務があるのにここまで懇切丁寧に解説してくれるのは何故?という疑問が沸き上がってきました。
が、最後の最後にみなさんがくれたメッセージの中にその答えを見つけたような気がしています。この授業を受けた生徒の中で、きっと何人かは南極での研究に興味を持ったと思います。また、多くの生徒が、研究ってロマンがあるなぁと思ったに違いありません。研究者の先生方が伝えたかったことは、しっかりと伝わっていると感じました。
那由先生!南極をしっかり楽しんで、そして、元気に帰ってきてください。帰ってきたら、南極授業では語れなかった思い出をたっぷり語ってください。みんなで待っています!