吉野弘の「I was born」と言えば有名な詩だそうです。中学生のみなさんは知っていましたか?
昨日(1月30日)、この詩を題材にした研究授業が行われました。授業者は本校講師でかつて指導教諭(国語科)も務められた吉澤先生。クラスは3年6組です。この日は府教育センターの指導主事もビデオカメラを持って来てくれました。それなら私もこの授業を受けてみようと、無謀なことをしてみました。以下の写真は、私が、生徒用の椅子に座って授業を受けながら撮影したものです。私の隣に座っているのも、教室の後ろで見学しているのも国語科の先生です。
授業が進むにつれ、この詩への解釈が深まっていきます。この授業の凄さは、授業者(教員)が意見を述べないことです。配られたプリントには6つの質問が書かれていて、それぞれの質問に対する生徒の意見をいくつか黒板に挙げた上で、それぞれの意見に賛同する生徒数を数えるという方法で進行していきます。例えば、問1は「詩の2行目から4行目の情景はどのような雰囲気か?形容詞で答えよ」というものです。10個ほどの形容詞が板書され、自分の意見はどれに近いか(または同じか)挙手で投票が行われます。およそ、私が高校時代に受けてきた授業とはかけ離れた展開です。
でも、これが本当に面白いんです。近くの生徒と相談して自分の意見を纏めます。言いたいことがあるときは挙手をすれば発言することもできます。自分の意見(答え)が黒板に書かれ、それが多くの支持を受けたときなんか、嬉しくて仕方ありません。1時間中誰かが何かをしゃべっている状態で授業は終わりました。
普段、校長や教頭が授業を見ることはありますが、校長が授業に参加するなんて聞いたこともありません。けれど、実際に参加してみたら、こんなに楽しいことはない...本当に笑いっぱなししゃべりっぱなしの1時間でした。自分の頭で考えて、自分の意志で意見表明して、授業を最後まで受けたら、この詩への解釈が深まっていることに気づく...魔法のような授業でした!
このブログを読んでくれている中学生のみなさん。高校の授業と言えば「難しい」とか「一方的な講義」とかいう印象を持っていませんか?この授業について言えば正反対のイメージです。三国丘高校には楽しい授業がたくさんあります。すべての先生方の授業を見学した私が言うんだから確かです。授業の楽しさについても、吉澤先生の授業を実際に受けた私が証明します。
あ~、楽しかった! ありがとうございました。
あっ忘れてました。一番下の写真を見てください。折り鶴です。これは、3年生の全クラスへの私からの贈り物です。いつかこのブログでもご紹介させていただいたのですが、キットカットの袋で折った鶴です。キット夢が叶うことを心から願いながら折りました。3年生!キット願いが叶う鶴がついてます。自分を信じて大学入試に全力を出し切ってください!