担当している先生方がみんな言うんです。79期生(1年生)は"明るく元気!"だと。私もそう思います。明るく元気なことは、それだけでも十分価値あることですが、79期生は、その上に"何に対しても真剣"なのです。そんな79期生気質が全開になったのが2月4日(火)に行われた百人一首大会です。
それにしても、なぜこの時期に、なぜ百人一首なのか...?不思議だったので、担任先生のうちの一人に訊いてみました。すると、答えはこうですーーーいろんな場面で違う仲間が活躍する姿を見せたかったんですーーー。なるほど!と深く納得しました。
私なりの解釈を説明すると、こうなります。例えば、球技大会なら運動能力の高い仲間がめだつように、百人一首大会なら古典に興味を持ち暗記力に優れた仲間がめだちます。この分野では彼女が...あの分野では彼が...という風に違う場面で活躍する仲間を認め、尊敬することによって絆が生まれ集団の価値が向上するという訳です。仲間(或いはクラス)という自分が属する集団の価値が高まれば、自分自身の価値も相対的に高まります。すると、他のことでも切磋琢磨するようになり、刺激し合って更なる向上に繋がるという見通しも立ちます。
そんなことを知ってか知らずか、79期生は純粋な心で百人一首を真剣に楽しんでいるように見えました。写真をご覧ください。まず、6時間目は各教室を使って予選です。7時間目は多目的室で、予選を勝ち抜いた代表チームが順位決定戦です。置かれた畳に群がるように人だかりができ、激戦が繰り広げられました。表彰の後はクイズの答え合わせのような時間がありました。8人の担任がそれぞれどの和歌を選ぶかクラス毎に予想し、全問正解のクラスには賞品が出るという企画です。8首のうち6首まで的中させたクラスがあり、賞品のお菓子を大きな袋で受け取っていました。こんな場面でも79期生は真剣に楽しんでいました。
もう一つ、これは、このブログを読んでくれている中学生に知ってほしいことです。これだけ大規模な百人一首大会を企画運営したのは生徒だということです。閉会式でみんなの前に立って挨拶をするのは実行委員長の生徒です。委員長の生徒が「みなさん、今日は楽しんでもらえましたか...」と言うんですよ。その言葉に300人を超える生徒が拍手喝采で応えるんです。私は、こんなシーンに何度も立ちあってきましたが、その度に感動します。「自主自立」とか「生徒自治」とか言うけど、これこそ真の姿なんじゃないかと...。生徒たちも嬉しいと思うんです。自分たちが運営するイベントをみんなで成功に導けば一体感も生まれます。そんな体験をしてみたい人は、三国丘高校に来てください。仲間になりましょう!